毎週土曜日の夜10時から放送されているラジオ番組『堂本剛とFashion&Music Book』。
8月5日の放送では、あるリスナーのメッセージを機に、堂本剛さんがファンク・ミュージックと関西の強い結び付き、そして自身がファンク・ミュージックを表現し続ける理由を明かしたことが話題となっています。
(画像:時事通信フォト)
■関西のリスナーがファンクで恐怖を克服!そこには深い理由があった?
堂本さんへ感謝の想いを伝えたいというリスナーから、番組にメッセージが届きました。
このリスナーは閉所恐怖症であるにもかかわらず、MRIを受けることとなり、苦手としている狭い空間と爆音の中、ENDRECHERIの『CREPE』のライブ映像を脳内再生したところ、恐怖を感じずに無事に乗り切ることができたとのことです。
MRIの不規則なリズムと爆音に負けない『CREPE』のリズムと歌詞が「救いの曲」となったそう。
「すごい変な乗り切り方をしてくれてるわけですが」と反応した堂本さんは、「前にも少しお話してますけど」と前置きし、「ファンク、このファンク・ミュージックの調味料の中に欠かせないのが、ユーモアとか笑いってものがあるんですよね」と話し、ファンク・ミュージックと土地の結び付きについて説明していきます。
というのも、このリスナーは堂本さんと同じく関西出身であり、一見「怖い、どうしよう」となってしまうようなシチュエーションのMRIの中で『CREPE』を反芻したことと、土地柄による音楽の選び方に関連があるためだそうです。
「例えばファンクとかソウルとかジャズとか、音楽のソウルバーと呼ばれる場所とかもそうなんですけど、やっぱり関西地区の方に偏っているというか、今も経営されていたりする。土地柄、その土地の人や心の色によって愛されやすい傾向があるんですよね」と話しました。
■堂本剛「僕にとっては傷ついたりとか苦しくなったりとかもする」ENDRECHERIが必要不可欠だった苦しい過去
堂本さんの話はまだまだ続き、「笑いの文化も西の方が強いわけで。今はもちろん東京も強いんですけど。所謂、人類の歴史を遡っていった時にそういう傾向があって」と、お笑いが普及してきた歴史に言及。
そして「僕自身が色々考え込んでしまったり、悩み込んでしまう性格でもあるし、その人にとっては大した言葉じゃなくても、僕にとっては傷ついたりとか苦しくなったりとかもするし。もっと言えば、『それは流石に…』と思うようなことも、色んな人と生きていく中ではそのような時間もあって」と自身の性格に触れます。
「そんな時に、苦しい時こそ笑いに変えるっていうのがあって」と関西出身だからこその乗り切り方があると主張した堂本さん。
「『知らんがな』とか『なんでやねん』とか『どないやねん』ってツッコむことで、その大変な状況を乗り越えるみたいな。笑いに変えることで乗り切る、乗り越えるみたいなその手法が生まれた場所やエリアの影響があって。どっかDNAにあるんですよ」と説明しました。
■堂本剛がファンク・ミュージックを表現し続ける理由とは!?「日本列島の歴史とかを色々考えた時に必然ではあるんですよ」
ここから堂本さんは「ファンク・ミュージックって音楽で言うお笑いだと思っている部分が僕にはあるんで」と強調。
「奇抜なファッションしたりとか、『なんでこれずっと歌ってんの?』みたいな感じとか。そこに対する攻撃的や破壊的な意味ではなく、めちゃめちゃぶっ飛んでて最高な世界というか。『なんちゅう変な平和やねん、これ』っていう。ジャンルとしては『平和』。でも一見、『なんなんこれ?』っていう、『?』『宇宙』『平和』がずっとグルーブしてる」と話しました。
「思い付きがそのまま音楽になってっちゃう感じとかがあるんで、僕の人間性や土地柄も含めてファンクを選んでるんですよ」と話した後、次のような言葉で、自身がENDRECHERIとしてファンク・ミュージックを表現していることはいわば必然だったと明かします。
「だから、『なんでファンク・ミュージックやってるんですか?』って言われることに対して、日本列島の歴史とかを色々考えた時に必然ではあるんですよ。西で生まれてますし、そういう文化が根付いている訳ですから。お笑いの文化も濃厚ですよ」と話しました。
このMRIを『CREPE』で乗り切ったというリスナーも奈良県の方であることから、堂本さんは「これが東の人だったら『CREPE』で乗り切るという選択を取らなかったと思いますよ。MRI入って怖いなの時に『CREPE』行ってるんですから。『怖いな、どうしよう。癒されるバラードの曲を頭の中でループさせよう』とかじゃないですから」と予想。
「何を言うてんねやろって状況ですけど、それだからこそ乗り越えてるってのがまた良いですよね」と話しました。
ネット上では、「苦しい時こそ笑いに変えることで乗り切る、っていう剛くんの言葉は頷きしかないな」と堂本さんの考えに同調する声や、「ファンクに助けられることたくさんあるんだなぁ」と感心するリスナー、さらには「私もその場面に出会ったらCREPEで乗り切ろう」という意気込みまで、多種多様な意見が見られました。
関西のリスナーが『CREPE』でMRIの恐怖を乗り切ったことに理由があるという堂本さんの洞察力、さらにはそこから発展して堂本さんがファンク・ミュージックを表現し続けるのは必然だったことが明かされるなど、関西とファンクの結び付きが非常に興味深い放送でした。
堂本さんの話を聞き、頷いてしまった方は関西にルーツがある方なのかもしれませんね。
【番組情報】
堂本 剛 とFashion & Music Book
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(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)