毎週土曜日の夜10時から放送されているラジオ番組『堂本剛とFashion&Music Book』。
7月29日の放送では、あるリスナーのエピソードを聞いて、自らの体験と照らし合わせながら思いの丈を語って寄り添った堂本剛さんの姿が話題となっています。
（画像：時事通信フォト）
■引きこもりの弟を持つリスナーに寄り添う堂本剛「人間ってやっぱそういうことあると思う」
番組では10代後半の頃から引きこもりとなった弟を持つ姉のリスナーからメッセージが届きます。
引きこもるようになった本当の理由がわからないまま、当初この方は躍起になって説得していたものの、反比例するかのように弟は声を出さなくなり、気が付けば十数年ほどの時間が経っていたそうです。
「このままでは良くない」と考えたリスナーは自治体の引きこもり相談支援員の方と繋がることとなりますが、「引きこもり当事者の家族や周囲の人々が楽しく過ごすこと」「本人がそれを感じて家を安心できる場所だと認識すること」が第一歩だと伝えられたそう。
そこで「これは弟だけの問題だけでなく、家族全員が優しい景色を知らないまま過ごしてきた結果」だと気がついたことを告白します。
最後には「いつか一緒に剛くんのライブに行ける日が来たらいいなと、言霊になると思って言っておきます」とありました。
堂本さんは「いつでもいいんで絶対にライブ来てほしいなと思いました」と反応。
「まあ『意固地になっている』って表現もありましたけど、人間ってやっぱそういうことあると思うし、自分から切り出せない、切り出せない、なんかそんな感じになっちゃった。これって世界中にあることだと思うんですよね」と、自身の考えを話していました。
■ENDRECHERI堂本剛、心が壊れた時に必要な愛の在り方に反響
続けて、堂本さんは「そうなったきっかけっていうのは、本人が1番理解されているとは思いますし、もちろんすべての気持ちを僕は理解できませんが」と前置きした上で、「感覚的にわかってしまう部分もすごくありまして」と話します。
「やっぱり心が壊れてしまっている時って、本当の優しさや愛以外は受け入れられないみたいな感じがある気がするんです。文章にもありましたけど、『自分がなんとかしてあげようと思って躍起になっていた』っていう表現がありましたけど、それって弟さんにとって愛と感じる行動なのかどうなのかってこともあると思うんです」と、自身の経験と照らし合わせながら気持ちに寄り添った堂本さん。
「ご自身にとってはそれが愛の形であると思って、『こうしてあげたいから』って行動されたのもわかるし」とリスナーの気持ちも汲み取る堂本さん。
「でも、恐らくそういったことが繰り返されていくと、『なんで僕の愛を見ようとしてくれていないんだろう』じゃないけど、なんかそういうような感覚になるのかなあと思います」と、気持ちを察知します。
「決してみんなのことが嫌いとかではないんだろうなと思うんです。『ようやく僕の愛の色に気が付いてくれたんだな』っていう瞬間が少しずつ増えることで、みんなと過ごす時間の形が変わってくるんじゃないかな」と想像。
「変に気を遣っていないことはわかるし。『本当に気を遣っていない』『別にあなたのままでいいよ』『あなたが私たちと話したいと思ったら話せばいいだけやん』『別にこっちは何も考えてないから、話したい時に話してね』『ご飯一緒に食べたい時に食べたらええやん。食べような』とか、それくらいの感じというか」と語りました。
さらに、「口で言うのはすごく簡単で、伝えるのはすごく難しい。でも伝えることはできる。それを伝えられるのってやっぱご家族だと思うから。頑張らなくていいから、愛のままに過ごしていくことを増やしていけばいいのかなって気がします」とメッセージを送っています。
■自身のライブ会場を「平和、安全な場所」に！堂本剛がメッセージ「僕自身もこれを言霊として言っておきます」
加えて、堂本さんは「僕が的確な答えを出せると思ってこのメールを読んでないことも事実だし。でも、少しでもみんなの笑顔に繋がるようなきっかけが言葉として出ればいいなと思って。悩みながらも読まさせていただきました」と本音を告白します。
「ライブ、本当に来て欲しいな」と心の声を明かすと、「なんかそれこそ『お家は平和、安全な場所』から『ENDRECHERIのライブ会場は平和、安全な場所』ってどんどんどんどんなっていったらいいのにな」と話した堂本さん。
「僕自身もこれを言霊として言っておきますので。会いに来てくれてありがとう」とリスナーの方に向けて力強く宣言しました。
ネット上では、「今夜もたくさんの人に寄り添うつよしくんの言葉に癒されました」と堂本さんの言葉に影響を受けたリスナーや、「人の心って本当に難しいよな…自分の心でさえよくわからないときもあるのに、自分じゃない人の心と向き合うっていうのは…やっぱり想い合うって大事だな」といった感想、さらに「弟さんとライブ参戦、現実になりますように」といったメッセージも多数見られました。
自身も心の病に悩まされた経験を持つ堂本さんだからこそ、敢えて適当な心配の言葉をかけるのではなく、自身の思いの丈をありのままに語っている姿が印象的でした。
メッセージを送ったリスナー、そして堂本さんの言葉が「言霊」として現実になることを想像したリスナーも少なくないかもしれません。
【番組情報】
堂本 剛 とFashion & Music Book
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（文：横浜あゆむ/編：おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部）