毎週金曜日に放送されているラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!教育委員会」(Tokyo FM)。8月26日は、矢沢永吉さんが登場する「YAZAWA LOCKS!」の放送日。ビートルズが初来日した当時の衝撃や、スターの苦悩などを矢沢さんが語り、話題となっています。
(画像:時事)
■ビートルズ初来日の1966年、高校生の矢沢永吉が学校欠席!「東京行ったんじゃねえか?」噂されるも真相は…
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— SCHOOL OF LOCK!教育委員会 (@sol_iinkai) August 26, 2022
番組冒頭、リスナーから、ビートルズが初めて来日した1966年6月、矢沢さんはどこで何をしていたのかを聞きたい、というメッセージが。
「大ごとだったよね、日本が」と振り返った矢沢さんは、当時高校生だったそう。
「はっきり覚えているのは、たまたま学校を2日くらい休んだんですよ。風邪を引いたか何かで。そしたらクラスで『矢沢、東京行ったんじゃねえか?』って。そのクラスも『ビートルズが来たぜ!』ってなってて、僕も大ファンだって知ってるから」と、学生ならではのエピソードを話します。
矢沢さんは純粋に体調不良で学校を欠席していただけですが、「なんか悪い気はしなかったな」とのこと。
なぜなら、「そう言われるぐらい、俺はビートルズ好きなのか、それをみんなもそういう風に言うのか」と感じたからだそう。
公演当日は、自宅のテレビから見ていたそうで、「テレビに釘付けだったしね。行きたかったよ、東京まで。でも金ないしな」と話しました。
■矢沢永吉が語る、スターだからこその苦悩「それで生きていく、張っていくっていうこと」
今でも当時の記憶を鮮明に覚えているのは、矢沢さん曰く"ビートルズ・エイジ(世代)"だからだそう。
「でも、いいよね。世の中というのは。僕はビートルズ・エイジ。マイケル・ジャクソンに対して同じように思う人もいっぱいいる。エルヴィス・プレスリーだって、今は映画がすごい来てるけど、エルヴィスがもう好きで好きでしょうがない"エイジ"の人もごまんといる。日本に来なかったけどね、エルヴィスは」と続けます。
「話はちょっと逸れるけど、世界的にすごく歴史ある人は、意外と晩年が寂しい形で亡くなっちゃったっていう歌手の人がいっぱいいるんだよね。"面白いな"と思うね」と、話した矢沢さん。
「面白いって意味、そういう意味じゃないんだよ」と補足した上で、「『なんでなんだろう?』ってこと」と真意を説明。
「ホイットニー(・ヒューストン)だってそうでしょ。エルヴィス・プレスリーだって。いっぱいいるよ。『なんでこんな感じで死んじゃったの?』ってね。マイケル・ジャクソンもそうじゃない」と語ります。
「と思えば、やっぱり、ガッチリとそれを超えて、今現在もやってるミック・ジャガーもいますよ。だから、そういうのを見ていて『なるほどな』と、ちょっと思ったりしますね。人間模様っていうのかな」と、矢沢さんらしく的確な言葉で心情を伝えました。
さらに、「これ、矢沢の独り言なんですけども」と前置きし、「たくさんの人に見られる仕事というのは、何かあるんだろうね。良いにしろ悪いにしろ、『普通ではない』っていうことが」と、一般的には感じることのできない"何か"が心に芽生えていたと話します。
「僕も歌手ですから、人に見られて、何十年と来たわけでしょ。すると、これ、普通じゃないじゃない。ただ見られるだけじゃなくて、『永ちゃーん!』と言われるところでずっと来たわけじゃない。それで生きていく、張っていくっていうこと」と、人前に出るスターだからこその感情を明かしました。
「たぶんラジオを聴いてる普通の人は、その意味がちょっとわかりにくいと思いますけど。こういう世界、人に見られる仕事。何かあんだろうな。そこには」と続けています。
■ビートルズにまつわる"ある噂"…矢沢永吉がファン心理を解説!「ジョン・レノンが寝たシーツですよ!」
"スターだからこそ"のトークが続く中、「何の話からこうなったんだっけ?」と笑いながら質問する矢沢さん。
グランジ・遠山大輔さんに、「えーっと、ビートルズが初来日して、っていう話からですかね。有名な方とかは色々と大変な思いをされて、ずっと過ごされてるっていうお話でした」と説明され、再び話題はビートルズ初来日時の話へ。
矢沢さんは、「あの時、ビートルズが初来日した時の裏話だけど、ヒルトンかなんかに泊まったじゃない。貸し切りかなんかしたんじゃないの。もうホテルごと借り切ったのかな。それかフロアを全部借り切ったのか、ちょっとそこはどこが本当かよくわかりませんけど。とにかくそんな状態でした」と、当時の状況を話します。
さらに、「これね、ジョンとポールとリンゴとジョージが寝た、敷きのシーツ、かけのシーツあるよね。あれ、後にね、10cm四方で切って、ビニール袋に入れて、1000円かなんかで売ったら全部売れたって噂だよ」と、衝撃の"伝説"を明かしました。
遠山さんから「ボスもそれを買えるんだったら買いますか?」と質問されると、矢沢さんは「いや、俺買うよ! だから、1000円って聞いた時、『売れるだろうな』と思ったもん。俺だって欲しいもん」と即答します。
用途について問われたものの、「ジョン・レノンが寝たシーツですよ!」と力説した矢沢さん。
「まあ、これが嘘だったら、嘘でも『わかるわかる』って感じがしました」と、"ファン心理"を伝えました。
ネット上では、「有名人って大変なんだな、、」や「マイケル・ジャクソンがもしも今も生きていて世界中に音楽と届けていたらどうなって居たんだろう?」など、矢沢さんの深い話に反応する声が見られました。
また、「だからどうしたって言っちゃえばそこまでだが、好きな人からすればたまらんのよね」と、「ジョン・レノンのシーツを買う」と発言した矢沢さんに反応するコメントも溢れています。
矢沢さんのスターだからこそ感じる心情面の話は非常に深く、考えさせられるものでしたね。
また、ビートルズにまつわる伝説と、それを楽しそうに語る矢沢さんも、とても印象的だったのではないでしょうか。
【番組情報】
SCHOOL OF LOCK!教育委員会
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(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)