10月15日放送の「NHKニュース おはよう日本」(NHK総合)で高瀬耕造アナウンサーが、前日に放送されたNHK連続テレビ小説「エール」の藤堂清晴(演:森山直太朗さん)の壮絶な最期について語り、話題を集めました。
(画像:時事)
■『エール』第88回あらすじ
裕一が見た、戦争…。#朝ドラエール#窪田正孝#森山直太朗 pic.twitter.com/Eu93hGWuz0
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) October 14, 2020
俳優の窪田正孝さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」(NHK総合)の第18週「戦場の歌」(第88回)が、14日に放送されました。
古山裕一(窪田正孝さん)は、"インパール作戦"が展開される激戦地のビルマ(現ミャンマー)を慰問のために訪問。
自分を音楽の道に導いてくれた小学校時代の恩師・藤堂が前線の駐屯地にいることを知り、危険を冒し、会いに行くことを決断。
藤堂と再会をした裕一は、明日の慰問コンサートのために、楽器ができる兵士たちを集めた音楽隊を結成。
そんな裕一のために、藤堂たちは「暁に祈る」を歌い、もてなします。
翌朝、藤堂は「俺が死んだら渡してくれ…」と、妻・昌子(堀内敬子さん)に宛てた手紙を託すも、裕一は「絶対に生きて帰ってきてください」と言うことしかできません。
そうした中、最後の練習を始めようとした矢先、銃弾が裕一の目の前で笑っていた兵士の頭を貫通。
それを合図に激しい戦闘が始まり、部隊を指揮していた藤堂も、腹部を撃たれ倒れます。
自らの死期を悟った藤堂は、裕一に「最後にお前に会えて良かった。昌子と憲太(宇佐見謙仁くん)を頼む…もう一度会いたかった」と言い残すと、そのまま静かに息を引き取りました。
■高瀬アナ「『あまちゃん』の3月11日を思い出しました」朝ドラ『エール』藤堂先生の衝撃の最期を語る
15日放送の「おはよう日本」恒例の"朝ドラ送り"でも、高瀬アナが藤堂の壮絶な最期に触れることに。
高瀬アナは、「見える景色が前後で一変してしまう体験…。私は『あまちゃん』の3月11日を思い出しました。皆さんはどうでしょ? 今が一番大事な時です」と、宮藤官九郎さんが脚本を担当した「あまちゃん」(NHK/2013年) で描かれた、東日本大震災の場面について言及し、藤堂の最期の衝撃を伝えました。
なお、「エール」のチーフ演出で、脚本も手がける吉田照幸さんは、「あまちゃん」の演出を担当したことでも知られます。
今回の放送にはネット上で、「とても久しぶりにあまちゃんについて発言した 高瀬アナ 」「見える景色が一変する…昨日の放送を見てあまちゃんの3/11を思い出した高瀬アナ」「エール の 朝ドラ送り ですが、このようにしっかり過去の名作のシーンも語っていく高瀬アナです。(涙)」などのコメントが上がっています。
「あまちゃん」での東日本大地震の描写も、放送当時話題を集めましたが、「エール」の藤堂の最期も忘れ難いシーンとなったのではないでしょうか。
高瀬アナの「見える景色が前後で一変してしまう体験」という言葉は、的確にそのことを表現していると感じた方が多かったようです。
(文:かんだがわのぞみ)