鈴木亮平、ゲイカップルを演じ痛感したこと「社会の状態っていうのは…」

投稿日:2023/02/17 17:09 更新日:

2月16日放送の「news zero」(日本テレビ系)では、鈴木亮平さんがVTR出演。映画「エゴイスト」でゲイカップルを演じた鈴木さんが役作りの苦労を明かし、話題を集めました。

鈴木亮平

(画像:時事通信フォト)

■鈴木亮平、ゲイカップルを演じ痛感したこと「社会の状態っていうのは…」

高山真さんの自伝的小説を映画化した「エゴイスト」で、鈴木さん演じる主人公・斉藤浩輔はファッション誌の編集者と働く男性。

そんな浩輔はシングルマザーの⺟と暮らす、パーソナルトレーナーの男性・中村龍太(演・宮沢氷魚さん)と出会い彼に惹かれるようになります。

鈴木さんは「自分の想像だけで演じてきたことが、当事者の方から見たら『いや、そうじゃないよ』とか、映画を見てくださった全てのお客様に『ゲイってこうだよね』ってステレオタイプのようなものを強めてしまうこともあるんじゃないかなと思いました。当事者ではない人間がやる以上は、演じるということの以上の責任が自分にはあると思っていました」と、使命感を持ってオファーを受けたことを明かします。

そこで、鈴木さんは多くの当事者と直接会話を重ね、実在の人物をモデルにしつつ、LGBTQ+監修のスタッフと役を作り上げていったそう。

また、岩本乃蒼アナウンサーが「この役について知っていくなかで考え方や見えるものに変化はありましたか?」と尋ねると、鈴木さんは「それは非常に大きかったです。自分は偏見がない人間だと思っていたし、差別というものからはすごく遠い人間だと自分では思っていたんですよ」と切り出します。

続けて、「無意識の偏見だったりとか、知らないってことがいかに人を傷つけていたかもしれない。演じると余計に初めてその人の立場に立ってみて気づくことがあるといいますか」と、役を通して気づかされたことが多々あったと力説。

鈴木さんが映画の中で印象に残った場面として、浩輔が龍太の母に会いに行くも、友達同士だと思っている母親に恋人だと告げられない場面を挙げます。

鈴木さんは「ずっとこうやって演じて生きていかなきゃいけないのかっていうことを初めて体感した時に、話しで聞いていたより遥かに辛いな、これは、と思ったんですよ。愛する人のお母さんなので、とても大切に思う存在の方に、常に嘘をつかなければいけないというっていう、この社会の状態っていうのは、自分が思っていたより未熟なんじゃないかなと率直に感じました」と、性的マイノリティへの偏見がまだ根強いことを痛感したことを明かしました。

■鈴木亮平のインタビューに反響

ここで、鈴木さんは「自分が反省することが多かったです。自分がいるエンターテインメント業界、テレビとか描き方というのも、流石にもうそろそろ変わらなきゃいけないんじゃないかなというのは、痛烈に自分なり感じたことでして」と話を切り出します。

続けて、「ゲイの方だけではなく、性的少数者に対して笑ってもいい存在なんだっていう表現とか、今思い起こしてみると子供の頃から溢れていて、それを差別ととらえることもなく、でも笑っちゃってたよねっていうところとか…。僕達の描き方が業界の描き方がそこに関わっていた部分というのは非常に大きいんじゃないかな」と、性的マイノリティの描き方を変えていかなければならないと訴えました。

今回の放送にはネット上で「素晴らしかった。まず自分ごととして考えることの大切さ」「鈴木亮平さんのコメントで思った事。LGBTへの偏見・差別・批判、賛成を、安に意見を言うのではなく、まずは、LGBTと向き合い、知る事が大切で、それから意見を言えるんだって事」「真摯な物腰、素敵でした…!」などのコメントが上がっています。

役を通じて性的マイノリティへの理解を深める鈴木さんが素敵ですね。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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