役所広司「いい環境を用意してあげたい」芸能界で働きたい若者への思いを明かす!

投稿日:2022/06/29 15:19 更新日:

6月28日放送の「ゆう5時」(NHK総合)では、役所広司さんが出演。役所さんは理想とする俳優像について語り話題を集めました。

役所広司

(画像:時事通信フォト)

■役所が役作りで大切にしている事とは?

インタビュアーを務めた高瀬耕造アナウンサーが、「どの役にもピタリとハマるというような印象があって。ご自身ではどういう俳優だと認識していますか?」と尋ねると、役所さんは「役に歩み寄って行く俳優と、役を自分の方に引き寄せて演じる人。タイプは2つあると思うんですけど」と話を切り出します。

続けて、役所さんは「僕は、できれば自分をなくして、白紙にして、役の人物に歩み寄って行きたいなっていうのは…。だから自分に与えられた人物がどういう風に考えるんだろう、こういう時どういう風に行動するんだろうっていう事を考えますね。そういう努力をしますね」と、役作りで大切にしている事を力説。

また、「まあこの顔と体と声ですから、できる役ってのは本当、数は限られてるんでしょうけど…。本当に役者ってのは、歳取ってきたり、白髪が生えたり、皺ができたり、太ったり痩せたりする事によって、味は出てきますよね。そういうのは一つの俳優の武器だなと思いますけど」と語りました。

■役所「いい環境を用意してあげたい」芸能界で働きたい若者への思いを明かす!

ここで、高瀬アナが「追い求めるある種の理想型みたいものってありますか?」と尋ねると、役所さんは「ある程度、歳を取って撮影現場行くと、結構上の方になって、一番上だったりしますからね」と話し始めました。

「そういう意味では、これから映画とかテレビとか演劇とか、そいうところで仕事をしたいと夢を持っている人達には、いい環境を用意してあげたいなっていうのは」と続けます。

「やっぱりね、コロナ禍で仕事がなくなってきて、辞めていった人達が結構いるんですね。そういう時に、今そういう動きをする事は、僕にとっても恩返しになるかなっていう気はしてますね」と、若い俳優やスタッフへの思いを明かしました。

VTR終了後、高瀬アナは「自分を白紙にして、役に歩み寄っていくって仰っていたのがとても印象的で、どの役を演じる時にも、どこか気持ち悪い変なところはないか。自然になっているかどうか、そういったことをすごく大切にされてる。本当に努力と真摯な、誠実な向き合い方を重ねる中で、あの役柄の存在感だったり、台詞の説得力という事に繋がっているんだなと思いましたね」と、役所さんへのインタビューを振り返りました。

今回の放送にはネット上で、「若い人のために何かしたいそれが先達に受けてきた恩返し、というような話もされていた。とても真っ当な考え方と思う」「自分っていうよりも若い人の事を考える役所さんの考えが素敵」「役所広司さんの『自分をなくして白紙にして役の人物に歩み寄って行きたい』 っていう役作りへのこだわりみたいな話が印象的だった」などのコメントが上がっています。

「夢を持っている人達にはいい環境を用意してあげたい」と、自分の事よりも、これからの芸能界の担い手となる若者への思いを明かした役所さんの考えには、感心させられるものがありますね。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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