毎週火曜日にSpotifyで配信されている「叶姉妹のファビュラスワールド」。6月7日の配信では、『性別』に悩みをもつリスナーの気持ちに叶姉妹が優しく寄り添い、親身になって答えるシーンがありました。
(画像:時事通信フォト)
■「女なのに」に嫌悪感
今回二人は、『性別という概念が苦手』というリスナーからのお便りを紹介しました。
このリスナーは、「男の子なのに」「女の子のくせに」などといった風潮に生きづらさを感じ、戸籍上は『男』であるものの、性別については『自分』と主張しているのだと言います。
番組内で行われた電話対談でも、実際に「男なのにそういう物も持てないの?」と言われたことがあったというリスナーは、改めて「男の子なのに」「女の子のくせに」という風潮に嫌悪感があるのだと告白していました。
これを聞いた叶恭子さんは、「でも、合ってると思いますよ」とリスナーの考えにすかさず賛同。
さらに、性別を聞かれた際に『自分』と主張するというリスナーの答えについても、「とても合ってます。素晴らしい」と、称賛の声をあげていました。
また叶美香さんは、辞書によると『〜のくせに』という言葉には、非難の気持ちや相手を見下すような気持ちが表れているのだと補足します。
この言葉を聞き、「『〜くせに』という言葉を使う方とは、あまりご自身ももう接しないようにすればいいんじゃないですか?」とリスナーに提案をする恭子さん。
さらに、仕事などで仕方なく接しなければいけない時には、「それはそれとして。反対に言うと、良い意味で相手にしない」と、優しくも芯のある口調でリスナーを諭し、「とても進歩的というか、とても良い考え。私はそう思いますよ」と、リスナーの考えを肯定していました。
■「気になさらないで全然大丈夫」恭子、リスナーへ温かいメッセージ
また、『〜くせに』と言う言葉を使う人に焦点を当てた恭子さんは、「必ず決まった人生を何かしら決めていらっしゃるようなことで、尚且つ、それが決まった人生で出来れば良いんですが、そう出来ない方が多いですよね」と、持論も述べました。
「たとえば、『何歳になったら結婚しなきゃ』とか、なんか人のことを決めつけすぎるくせにって言うことを」と例を挙げて説明する恭子さんに、美香さんも「そうですね」と同意します。
忖度なしで自分の考えを述べた恭子さんは、「そういう方達はもう放っておく。相手にしない」とキッパリと言い切り、リスナーに「気になさらないで全然大丈夫だと思います」と、自信を持たせるような言葉をかけていました。
■叶姉妹がキッパリと答えたファビュラスな生き方指南に感謝の声
恭子さんと美香さんからアドバイスを受け、「とてもありがたい」と感謝の言葉を述べるリスナーでしたが、恭子さんは「いや、ありがたいというか、それが当然」と、逆に驚いたような口調でそれを制止します。
そして、「私にとってはもうそれが当然だと思いますよ。もうそう言うふうに決めつけた考えの人生を人様に押し付けることすらがもうすでにマナー違反と言いましょうか」「第一、もうそう言う世界観は結構古いですよね」と、自分らしい人生を歩んでいく提案をした恭子さん。
『自分の気持ちに寄り添ってくれて嬉しい』と言うリスナーの言葉にも、「寄り添うと言うよりも、むしろ本当に同感的なこと。あなたが全然間違っていなく、むしろ正しいことなんだってことを、私がそう思ってますよってことをお知らせしたというか」と、至極当然であると言うように語ります。
最後は、「寄り添うなんて水臭いような言い方ではなく、むしろそれは、とても誇らしく思って生きていいと思いますよ」と、リスナーの考え方は間違っていないのだと念を押すように語っていた恭子さんでした。
最後まで励ましの言葉を受けたリスナーは、「今後も自分をもって生きていきたいと思います」と、前向きな考えを述べていました。
ジェンダーレスについての理解が深まっている傾向にあるものの、まだまだ理解されない部分もあると肩を落としていた多くのリスナーの背中を押してくれるような、そんな温かいトーク内容だったのではないでしょうか。
【番組情報】
叶姉妹のファビュラスワールド
https://open.spotify.com/episode/61JymLP8XkdlMKzm1LeGSo?si=C9lLR6bKRrGWbyh7yq2ZBw&nd=1
(文:椎七みつばち/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)