「何者でもなかった人が狼となって海を越えた」ダイノジならではの"マンウィズ論"がアツいと話題に!

投稿日:2022/03/24 11:06 更新日:

3月23日、ダイノジのYouTubeチャンネル「ダイノジ中学校【ミュージックチャンネル】」では、ダイノジがMAN WITH A MISSIONの魅力について詳しく語り、その内容が的確すぎると話題になりました。

■新型コロナとサブスクの出現によるロックへの影響

今や世界的に活躍するロックバンドMAN WITH A MISSIONが、17LIVEにて初のオリジナルライブ配信番組を実施することが決まり、パーソナリティとなったダイノジの二人。

そこで今回、MAN WITH A MISSIONの魅力について、たっぷりと語る動画が公開されました。

冒頭で大谷ノブ彦さんが、「コロナ禍のちょっと前ぐらいから、ロックバンドが音楽チャートで上位に入ってこなかったりとか、今年久々に行われるコーチェラ・フェスティバル(アメリカの野外音楽フェスティバル)でもトリやメインはラッパーとかポップスの歌手だったり。気づいたらバンドっていうものが、わりとメインカルチャーのど真ん中にいかなくなったよね」と語ります。

さらに、「日本だけはフェス文化があったから、かろうじてバンドの文化というものが保たれていた中で、コロナがきちゃったのと、あとサブスクリプションの出現ね。個人的には、スマホの音響で聴くバンドとか激しめの音楽って、なんか合わないんだよね」と語り、日本の音楽界における"ロック離れ"について言及しました。

そんな中、MAN WITH A MISSIONについては、「ご本人もよく仰ってるように、90年代の音楽的背景を背負ってるんですよね。マンウィズは、ラップとかへビーロックといった色んなタイプの音楽を混ぜる、ミクスチャーのロックバンドとして出てきた。ただ、彼らはルックスも含めてすごくポピュラリティーを持ってるんだよね」と語る大谷さんに対し、大地洋輔さんも「すごいんだよね。もうめっちゃヘビーなのに聴けるんだよなぁ」としみじみ語っていました。

■「何者でもなかった人が狼となって海を越えた」ダイノジならではの"マンウィズ論"がアツいと話題に!

ここで大谷さんは、MAN WITH A MISSIONの楽曲『1997』の内容にも着目しました。

「『1997』って要は、AIR JAMの年なんだよね。この年のフェスに1万人もの観客が集まったってことが、当時は大事件だったんです。おそらく、あのことを歌ってるわけじゃん? それを観たことによって『勇気もらいました』みたいな内容で。そういうところが、(MAN WITH A MISSIONは)何よりも音楽ファンなんだよね。それで2000年代になって、何者でもなかった人が狼になって、(ロックミュージックを)やる側になったっていう物語なんですよ」と大谷さん。

さらには、「だからこそ、彼らのメッセージは一貫してファン目線であり、他のアーティストに対するリスペクトもあって。あと東日本大震災以降は、復興への手助けとかも本当にめちゃくちゃやるんですよ。頭下がるくらい。それは、彼らが尊敬しているミュージシャンがそうであったし、今彼らが(音楽の舞台に)立てているのはそういう人たちのおかげなんだ、っていう考え方が根底にあるんですよね」と、彼らの魅力を改めて熱弁していました。

そして、人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』の主題歌を担当するなど、音楽シーンでの活躍もさることながら、狼の被り物というルックスがあるからこそ、「海を超えやすいんだよね」と独特の表現で、MAN WITH A MISSIONの今後についても触れました。

「レーベルもソニーに変えたしね。ソニーに変えたってことは、アニメソングもやって、日本のロックバンドとして世界的な共有のされ方をするっていう役割を担っちゃったんだよね。ところが同時に、世界中の人がロックを聴かなくなったんですよ。本人たちも、そういうのを担うタイプじゃないって言ってるんだけど。名もない音楽好きのバンドマンたちが、意図せず日本代表として狩り出されている現状なんだよね」と核心を突きました。

■待望のマンウィズ論にネットの反響も上々

MAN WITH A MISSIONの原点と、現在の立ち位置について的確に語ったダイノジのトークに、ネット上では「待ってました!マンウィズ!」「もし、"マンウィズ大好き芸人"という企画があったら、ぜひダイノジの二人に出てほしい!」「面白かったです!次回も楽しみ」などの声が上がっていました。

ダイノジの二人は、もともと音楽フェスでMAN WITH A MISSIONと共演したこともあったのだとか。

気さくに話しかけられる仲だったというダイノジの二人だからこそ、世界的に注目を集めると同時に葛藤しているであろうMAN WITH A MISSIONの心境に寄り添うことができたのかもしれませんね。

MAN WITH A MISSION論の後編も控えているようなので、次回はどんな深い音楽トークが聴けるのか、楽しみにしたいですね。

【番組情報】
ダイノジ中学校【ミュージックチャンネル】
https://youtu.be/yFFpSwpWsng

(文:くる美/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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