1月21日、フィギュアスケーターの織田信成さんのYouTubeチャンネル「織田信成の"滑るけどスベらない"チャンネル」では、フィギュアスケートにおけるジャンプの加点減点について、織田さんが解説する動画を公開。実演を交えながらのわかりやすい解説が、注目を集めています。
(画像:時事)
■フリップとルッツの違いって?織田のフィギュアスケート基礎解説が分かりやすいと話題!
前半で基本的な加点減点について解説した後、後半ではジャンプにおける「フリップ」と「ルッツ」について解説。
フリップは、ジャンプをする時に内側のエッジで跳ぶ方法。対して、ルッツはジャンプをする時に外側のエッジで跳ぶ方法です。
これらのエッジを逆で跳んだ場合は踏切違反となり、減点の対象となります。
実際にスケートリンクで実演を交えながら、「内側で踏み切らないといけないジャンプ、これがフリップ」「ルッツが同じ左足、この外側で」と、2つの違いを説明する織田さん。
フリップとルッツの採点について、「ひどい選手は、ルッツって言ってるのに、最終的にこういう風(フリップ)に飛んじゃって、そこでもう減点」「その場合、酷かったら基礎点からも減点になってしまう」とのこと。
「基礎点」とは、技術点を構成する「基礎点+出来栄え点(GOE)」のうち、技の基礎になる得点です。
フリップかルッツかあいまいな演技の場合は、「インかな、アウトかな、みたいなんは『アテンション』て言って、マークが付いちゃうと、基礎点の減点はないんですけど、出来栄え点の方で減点になってしまう」とのこと。
また、「よく言う『エッジがちゃんと乗っている』とかね、解説の方がよく言ってると思うんですけど、そこなんですよ。この内側に乗ってるか、外側に乗ってるかっていうだけで、もう点数が1点2点変わってくる場合がある」と織田さん。
フリップとルッツで減点にならないよう、「なるべく皆クリーンジャンプっていうのを目指して練習してる」そうです。
■きちんと着氷しているのに…減点される理由とは?
また、ジャンプの後きちんと着氷しているのに減点されることについて、織田さんは「ここ(足元)がダメ、跳ぶ前がダメですってなるんで」と理由を説明。
「『あれ? 降りてんのにめちゃ減点されてるやん』みたいな」「そこでちょっと、観ている人とのギャップがちょっと生まれちゃうのが結構ルッツ、フリップではあります」と、観ている人の感覚と実際の点数にギャップが生まれる理由について解説します。
回転不足についても、「大会によって『あれ? 前は良かったけど、今回、結構厳しいな』とか。そういうのがあったりして、そういう所でもやっぱり観てる人とのギャップっていうのが生まれやすい」と織田さん。
「点数出た時に、『あんまちょっと(良い点数が)出てないな』ってなったら、やっぱりそういうエッジとか回転不足っていうところがちょっと足りなかったのかなっていう風に観てもらえたら、わかりやすいかな」と、フィギュアスケートの見方についても教えてくれました。
■織田信成の解説に視聴者「モヤモヤをスッキリ」
他にも、実際にジャンプを実演し、加点減点の例などを解説した織田さん。
織田さんの解説に対し、ネット上では「素人にはわかりにくい点をわかりやすく解説ありがとうございます」「今回のような内容はモヤモヤをスッキリさせてくれます」「それにしてもお手本の3Tは いつもながら美しいジャンプです!」との声が上がっています。
織田さんのわかりやすい解説により、今後はもっとフィギュアスケートの大会を楽しめそうですね。
【番組情報】
織田信成の"滑るけどスベらない"チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=1kuzcBonJJs
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)