12月4日放送の「あさイチ」(NHK総合)の「プレミアムトーク」では、俳優の柄本明さんがゲストとして登場。志村けんさんとの芸者コントの裏話を明かし、話題を集めました。
(画像:時事)
■柄本が「あさイチ」に登場
柄本さんは、今年の3月に逝去した志村さんとの芸者コントが人気を集めました。
そのことについて、「企画を持ち込まれたのは柄本さんの方なんですか?」と質問を受けた柄本さんは、「何回かやっていくうちに、なんか知らないけど僕が持っていたんですね」とコメント。
続けて、「もともとこれは…これの発想は映画なんですけれどね。成瀬巳喜男っていう大変な世界的な日本を代表する名監督ですけど、その人の『晩菊』という映画があるんですね」と、芸者コントは映画「晩菊」からインスピレーションを得て、柄本さんから志村さんにアイデアを持ち込んだことを明かします。
■柄本が志村さんとの芸者コント裏話を明かす
博多華丸・大吉の博多大吉さんは、芸者コントはアドリブに近いように見えたと伝えると、柄本さんは「でもちゃんと本は作りますね」とコメント。
また、「この格好になったら本番なんですから」と、2人で本読みだけ行って、リハーサルなしで本番に臨むことが多かったとのこと。
ここで柄本さんは「それでこの顔、変な顔をしているでしょ? これね、1番、1回目なんですよ。1回目の時はリハーサルをしたんですよ。リハーサルの時にね、ちょっと上手くいかなかったんですよ」と、初めての芸者コントの思い出を回顧。
続けて、「それで、じゃあ本番ってなって、1番最初の芸者コントは2人で後ろ向きだったんですよ。5、4、3の時に僕、考えてたんですけど…。この顔でやんのを考えてたんですけど、なかなか志村さんに言いだせなくて、だけど後ろでなっている時に『志村さん、僕この顔でやりますけどいいですか』って言ったら、志村さんが、『じゃあ僕はこれでやりますから』って」と、芸者コントの際のあの特徴的な顔芸は本番直前に生まれたことを明かします。
さらに、「それで振り向いたらスタッフが、バッとウケてそれで楽になったんです。もうギリギリでした」と話すと、博多華丸さんは「つかみは本じゃなくて顔だったんですね」と驚きの表情を浮かべます。
■柄本「素晴らしい俳優なんだけど、怖いっすね」恐怖を感じるのは意外な年下俳優?
今回は視聴者から「私の周りのちょっと怖いけど好きな人」という質問を募集。そのことを踏まえて、柄本さんに「怖いけど感謝している先輩とかって、いらっしゃいますか?」と質問。
柄本さんは、「常に、でも、今でもそうだけど、藤原竜也君なんかとやっていますけど、やっぱり怖いですね…。素晴らしい俳優なんだけど、怖いっすね。だから、そういう風なことに会うのは、まあ良いことなんじゃないかなと。とにかく素晴らしい俳優ですね」と、藤原さんのように若くて才能のある俳優に恐怖を感じることを明かします。
柄本さんの話を聞いた華丸さんが、「若さの秘けつじゃないですかね、そういう…」と問いかけると、柄本さんは「そうですね。秘けつになっているかどうかはあれですけど、そういう怖い人っていうのはなんかありがたいことなんじゃないかなと思います」とコメント。
さらに、大吉さんは「どうしてもこの質問をされたら、自分より年上の人でイメージする。僕なんかもそうなんですけれども、年下とか年齢関係なく…。そうやってハッキリ言えるっていうのは実はすごいことなんじゃないかなと思いますけど」と先ほどの柄本さんの発言をフォローしました。
今回の放送にはネット上で、「誰か怖い人はいますか?と聞かれて、『藤原竜也とかが…若い才能…怖いですね』って、ちょっと苦笑いで言えちゃう柄本明さん、いいなぁ」「志村けんさんとの芸者コントが 実は柄本明さんから 志村さんへの持ち込み企画だったという話が今日一番の衝撃でした」「柄本明さんの志村けんとの芸者コントのエピソードが素敵すぎる朝」などのコメントが上がっています。
志村さんとの芸者コントの貴重な裏話を聞けた今回の放送。
藤原さんのような若くて才能のある役者を怖いと言える柄本さんは、向上心の強い方だと感じられたのではないでしょうか。
(文:かんだがわのぞみ)