11月29日放送の「あさイチ」(NHK総合)に、俳優・武田真治さんが出演。ミュージカル挑戦で苦闘する武田さんに、先輩の市村正親さんが送った金言が話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
武田、自身の転機は"忌野清志郎とトップランナー"
25歳の時に顎関節症を患い、サックスを断念せざるを得ない時期もあるなど、健康面に不安を抱えた武田真治さんにとって転機となったのが、故・忌野清志郎さんとの出会い。
忌野さんから声を掛けられたツアーに帯同した時、会場を自転車移動する忌野さんの姿を見て、体力づくりを始めたそう。
また、武田さんがもう一つ転機となったと語るのが、「トップランナー」(NHK総合)の司会を務めたこと。
各分野の”トップランナー”の人たちの話を聞くことで刺激を受けた武田さんは、「テレビじゃないところで何かやっても良いんだろなって」という気持ちになったとのこと。
その結果、武田さんは忌野さんのツアーに帯同したり、ミュージカルの世界に挑戦することになります。
2006年、33歳の時に、初めてのミュージカル作品「エリザベート」に出演した時のことを武田さんは、「正直上手くできなかった、悔しさが残って……」と回顧。
しかし同時に、「本当に自分にとってどうでも良いことって悔しくないんですよね。悔しいと思ったら、納得いくまでやってみようと思った」という気持ちになったとのこと。
そうした苦い経験を踏まえ、武田さんは「やっぱり、そういうネガティブな感情もいつかなくなっちゃうと僕は思っている。死んでしまえば良いも悪いもなくなって、生きているうちに悪いをひっくり返せるのが幸せなのかなと思う部分があるので」と、本格的にミュージカルに打ち込むことを決意する心境に至ったことを明かします。
市村、「ダメ出し」について武田へ贈った金言「ダメは出されたんじゃない」
番組では、12月から上演される「スクルージ ~クリスマス・キャロル~」で主演を務める市村正親さんにインタビューを実施。
市村さんはこの作品を含め、これまで何度も共演してきた武田さんについてコメントしました。
武田さんは当初、人見知りで殻に閉じこもるタイプだったそう。
ですが、「どんどん引っ張り出して、今は以前の人見知りとかなくて、前に前に出てくる感じにはなっていると思います。それまで、引っ張り上げるのに僕も苦労しました」とのことでした。
一方の武田さんは、市村さんからミュージカルをやるにあたって、自分に足りないもの全部を教えてもらったといいます。
演出家からのダメ出しを素直に聞けなかった武田さんに対して、市村さんは「ダメは出されたんじゃなくて、いただけるならいただいとけ。ダメはいただくものだから、それを消化できたら成長できるんだよ」とアドバイスを送ってくれたそうです。
市村の言葉が「カッコイイ」と話題に
この市村さんの金言には、ネット上でも、「市村正親さんが演出家の言葉を素直に聞けなかった時にかけてくれた言葉カッコイイ!!!」「ダメはいただくもの。市村さんいいこと言う」「さすが一つの事を極めてる方は言う事違いますね」などのコメントが上がっていました。
一つ一つの言葉を丁寧考えて話す武田さんの姿からは、誠実な人柄が伝わってきました。また、市村さんの言葉を自身の座右の銘にしたい、と思った方も多かったのではないでしょうか。。
(文:かんだがわのぞみ)