10月21日、YouTubeチャンネル「ダイノジ中学校【ミュージックチャンネル】」では、藤井風さんの『死ぬのがいいわ』が世界中でバズっている現象について、ダイノジが分析する動画を公開。説得力のある分析が注目を集めています。
■藤井風『死ぬのがいいわ』世界的大バズりの要因はお経っぽさ?「演歌っぽい、“和”なんですよ」
『死ぬのがいいわ』は、藤井さんが2020年にリリースした1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』に収録されている中の1曲。
それが今、Spotifyの世界各国のチャートで1位となり、大ヒット。
2年前の曲で、かつ、シングルリリースされているわけでもない『死ぬのがいいわ』が、なぜ今になって世界的にヒットしているのかをダイノジが分析することに。
今回は大地洋輔さんがスケジュールの都合で欠席のため、大谷ノブ彦さんが単独で出演。
大谷さんはまず、『死ぬのがいいわ』のビートと歌詞に注目。
「ビートが最新型」であり、その上に『死ぬのがいいわ』という情念のある演歌のような歌詞を組み合わせていると言います。
最新のビートと演歌を組み合わせたことにより、「世界の誰も聴いたことのない歌になった」と大谷さん。
歌詞についても、「ラップっぽいんですよ。もっと言っちゃうとお経っぽいんですよ。もっと言っちゃうと演歌っぽい、“和”なんですよ」と、日本風のテイストになっていると言います。
「よくお経がね、ラップに聴こえるなんて言い方しますけど、ああいう感じの中間いってると思ってください」と、演歌調の歌が海外の人には新鮮に聴こえるのではないかと分析。
■日本人の良さはアレンジの上手さにあり!ダイノジ大谷、カレーを例に解説
「最新のビートに情念、演歌的なメロディを乗っけていったっていう作風」について、大谷さんは「非常に日本人っぽい考え方だと思う」と言います。
そして、カレーを例に挙げ、「一番美味くしたの日本人なんですよ。発明はできなかったけど、それに何を足したら美味くなるかって工夫とアレンジメントがめちゃくちゃ上手いんです」と、日本人のアレンジ力を解説。
「死ぬのがいいわ」の場合も、日本人特有のアレンジが功を奏し、世界中の人々に「これは聴いたことのない音楽」と思わせたのではないかと分析しました。
■藤井風のおかげで演歌が世界中で聴かれる時代が来る?
藤井さんについて、「風の時代、世界の風来ちゃいました」と大谷さん。
そして「僕は、演歌もう一回聴かれるだろうなと思ってますね」と、『死ぬのがいいわ』が入口となり演歌のこぶしの面白さなどが伝わっていくのではないかと語りました。
今回の動画に対し、ネット上では「ぜひ今年も紅白に出演して、藤井風の魅力を世界中の人に知ってほしいです」「歌詞がわからない方々から世界に拡がって行ったのはやっぱり曲のセンスの良さでしょうか」「日本の音楽が注目されるきっかけになるといいですね」との声が上がっています。
シティ・ポップが海外でウケていますが、演歌にも可能性があるのでしょうか。大谷さんが言うように、今回の『死ぬのがいいわ』大ヒットがきっかけで何かが変わることもあるかもしれませんね。
【番組情報】
ダイノジ中学校【ミュージックチャンネル】
https://www.youtube.com/watch?v=GqVgggwGtrk
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)