矢沢永吉、現代の音楽シーンに思うこと「それがないままに人を感動させられるのか…」

投稿日:2022/04/30 15:43 更新日:

毎週金曜日に放送されているラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!教育委員会」(Tokyo FM)。4月からは毎月第4金曜日に矢沢永吉さんが登場。29日の初回放送では、矢沢さんの現代の音楽シーンに対する考え方や、ライブ前の行動などに注目が集まりました。

矢沢永吉

(画像:時事)

■矢沢、人前に出る仕事で一番大切な考え方とは?「ある種のナルシストだよね」

矢沢さんにとって、レギュラーのラジオ番組は初めてのこと。パーソナリティのグランジ・遠山大輔さんは、矢沢さんを「ボス」と呼ぶことに決めたそうです。

話題は矢沢さんの価値観の部分へ。

遠山さんから、「ボスはそうして、ライブの時とかでも、今の自分とてもカッコいいなって、客観視してる自分もいらっしゃるってことなんですか?」と問われると、矢沢さんは「それはあるかもしれないよ」とコメント。

続けて、「僕らみたいなこの仕事やってる人って、やっぱりナルシストの部分で『俺を見てくれよ! Look at me!』っていうのが無い人は、歌を歌ってないんじゃない?『私を見て!』とか、『俺の歌を聴いてくれ!』とか、ある種のナルシストだよね。いい意味でのナルシスト。『そういうのはないんですよ! でも芸能人やってます』って人は、あんまりいねえんじゃねえかなぁ」と、独自の考えを明かしました。

■矢沢、現代の音楽シーンに思うこと「それがないままに人を感動させられるのか…」

遠山さんは音楽が好きで、ライブに行ったり、幅広いジャンルの曲を聴くことが多いそう。

「『いや、僕なんて者が…』とか、そういう感じの表現者が多くなってきたな、と。僕も含めてだと思うんですけれども」と話すと、矢沢さんは「時代はあるんじゃない? 今の時代ってなんか、『それ結構、今の時代だよね〜』ってところあるじゃない」と述べます。

続けて、「日本のまた美しきそういうところ、ハートみたいな。今また時代もちょっと、その辺が絵になるって時代かもしれない」と話す矢沢さん。

しかし、「でもね、僕は基本的は『俺。俺を見てくれ』っていうものがないと、ちょっと上にはいけないんじゃない?と思うけど。『職業歌手でございます』ってそれはいくらでもいるよね。でも、『俺、ここでいい車乗れるくらいひと山当ててやるぜ。絶対売れてみせるぞ、俺は』っていうのが、もし心の奥にあるんだったら、『俺を見てくれ』っていうのがないと、ちょっと。なかなかそれがないままに人を感動させられるくらいいくのかな、ってちょっと不思議ですね」と、考え方を赤裸々に語りました。

それでも、「ただ、それはマナーとかエチケットなのか、言い方として日本人特有のその綺麗な感じで、あるんだよね。本当は中ではメラメラ燃えてるんだけれども、『いや、とんでもございません! 僕なんか!』っていうのが。それちょっと美しさあるじゃないですか」とも考えているようです。

遠山さんが「奥ゆかしさ、とか」と相槌を打つと、矢沢さんも同調。「奥ゆかしさ! ということで、本当は内面ではメラメラ燃えてるっていうことなのかもしれないし」と話しました。

■「『ちょっと待って!』って言って…」矢沢、衝撃のライブ前ルーティンとは!?

その後も話は弾み、矢沢さんのライブ前の話題へ。矢沢さんは「ツアー始まったら皆さんと一緒で、初日はもう震えてるし。(ステージ)出る前に」と、心境を明かします。

遠山さんが「今でもですか?」と驚きながら尋ねると、矢沢さんは「今でも今でも」と即答。

「震えるってなるとちょっと極端ですけど。楽屋で『ボス、いよいよ30分前です! よろしく」と。『わかってるよ、言われなくても』」と言いながら、やたらと小便行きたがるんだよ」と笑いながら説明しました。

矢沢さんの話しは続き、「必ず僕は、ルーティーンじゃないけど、(舞台に)出る2、3分前、『はい、そろそろいきまーす』と言われたら、『ちょっと待って!』って言って。必ず僕は小便しに行くの。それで、出ないの」と、ライブ前の行動を激白します。

遠山さんが「さっき行ったばっかりですもんね」と話すと、矢沢さんは「そう、さっき行ったばっかりだよ! で、ちょっと出るわけ。でもそのちょっとを確認すると、『よし、行こう!」って気になるんだよ。いつもそう。もう形。これ、決まりごと!」と衝撃のカミングアウトをしました。

ネット上では、「かっこよすぎて声聞いて瞬間に鳥肌たった!」と矢沢さんのラジオ出演を喜ぶ声、「トイレの話で大爆笑」と衝撃のルーティンに驚く声、「これから第4金曜日が楽しみ」と早くも次回の放送を心待ちにする声などが見られました。

ライブ前のルーティンは外から見ている矢沢さんのイメージとは異なるもので、衝撃でしたね。

矢沢さんの口から直接、音楽に対する熱いお話を聴ける貴重な機会で、感動したファンの方も多かったのではないでしょうか。

【番組情報】
SCHOOL OF LOCK!教育委員会
https://radiko.jp/share/?sid=FMT&t=20220429230000

(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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