「いわゆるスランプだった」Official髭男dism藤原聡の葛藤…『Laughter』の歌詞に込めた想い

投稿日:2020/09/13 15:35 更新日:

9月12日放送の「SWITCHインタビュー 達人達」(NHK Eテレ)に、Official髭男dismの藤原聡さんと脚本家の古沢良太が出演。藤原さんが、作詞・作曲した「Laughter」の歌詞に込めた想いを明かし、話題を集めました。

■「いわゆるスランプだった」藤原の葛藤…

昨年は「NHK紅白歌合戦」(NHK総合)に初めて出場するなど、Official髭男dismにとって飛躍の年に。

一方で、ボーカル・ピアノを担当する藤原さんは、「僕は 『Laughter』っていう楽曲が出来るちょっと前がすごくスランプ…。いわゆるスランプだったんだろうなと思ってて」と、葛藤を抱えていことを明かします。

続けて、「アルバムがちょうど去年の10月に出て、書ききった。『紅白歌合戦』にも出させていただけた。そんなバンドマンとしては幸せすぎる1年だったけど…。その先で何を作っていこうっていうふうに考えた時に、何を言ったらあの曲たちみたいにたくさん聴かれるんだろうみたいなことを考えるようになっちゃって」と、成功がプレッシャーになったことを告白。

そうした中で、藤原さんが生み出したのが、古沢さんが脚本を務めた映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」の主題歌「Laughter」。

この曲について、藤原さんは「年明けに作ってたんですけど、やっぱりその直前、大晦日に念願だった『紅白歌合戦』に出演させていただいて。でも、バンドがどこを目指すべきなのかっていうのって、きっとその…『紅白』とか、例えばドームツアーとか…。もちろん、大きな道標にはなるんですけど、果てが見えるのがすごく嫌だったていうのもあって。そこで何か引っ掛かってた部分の歌詞で」とコメントしました。

■藤原、『Laughter』の歌詞に込めた想い

葛藤を抱えながらも、藤原さんは「次は何を作ろうとか、この先こういうものを作ってみたいとか、そういう何かその…心の声についていき続けるってことだなと思って。書きだしがすぐに出てきて、僕、基本的にサビからとか、言葉作ることが多いんですけど、今回頭から出てきて」と語り、自分の心の声に素直に耳を傾けることを決意したことを明かします。

続けて、「鏡の中を覗いても羽根ひとつも見当たらないけど、でも鳥の声が聞こえるっていう」と「Laughter」の歌詞を引用。

その上で、「自分のぱっと見、鏡…客観的に自分を見た時に、自分が音楽で食っていけるっていう自信の要素があんまり見当たらないけど、とにかくもうやりたいんだよっていう思いだけがずっと自分の体の中を駆け巡ってて。鳥っていうのが自分の志とか、自分の"ラフター"っていう心の底から笑える瞬間を大事にする象徴、シンボルみたいなものが『鳥』」とコメント。

また、「バンドで山陰から出てきて、自信なんかもちろんなかったんですけど、音楽が楽しいっていう、よりもっと自分たちが…。自分たち自身が本当に素晴らしいものが出来たなって思うものに妥協なくっていう、そこだけ信じてやってきたみたいなところがあって、それがこの歌詞になってます」と歌詞に込めた想いを力説しました。

今回の放送にはネット上で、「凄く才能溢れた素晴らしい御二方だけど人間味溢れていて、それを自然にお互いが引き出している心温まる番組でした。Laughter泣けたー」「さとっちゃんの心にあった葛藤とか、本当の気持ちを聞くことができた貴重な時間でした。その後に聞くLaughter弾き語りが、何かまた違う聞き方が出来た気もして心にグッときました」「最後のLaughterはかなり響いて、やっぱり泣いた。メンバーの曲作りに対するさとしさんの葛藤も聞けた。すごくよかった。とても深い部分も見れた気がする」などのコメントが上がっています。

「Laughter」の歌詞に込めた意味を話した後に、藤原さんがこの曲を弾き語りで披露する場面がとても感動的だったのではないでしょうか。

(文:かんだがわのぞみ)

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