9月13日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)に、鈴木福さん、加藤清史郎さん、濱田龍臣さんが登場。子役から活躍する3人が、俳優として生きていくと決めた時期について語り合い、話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
■加藤が子役ならではの葛藤を明かす
鈴木さんは、「龍臣君はいつ俳優としてっていうの決めたんですか?」と濱田さんに質問。
濱田さんは「何個かあったんだけど、中学校のころすごいオーディションに落ちる時期…。あったりした?」とコメント。
すると、加藤さんは「あの時期って幅も減るじゃない? 役の幅も。子ども役で出るには大きいし逆に思春期の息子役で出るにはちょっと小っちゃいし」と、子役ならではの葛藤を告白。
すると、濱田さんも「高校生のオーディション行っても、周りみんな二十歳超えてるのに1人だけ 14歳ですって言ってごめんなさいされるとかも多くて。こんなにオーディション行って、呼ばれないのに、続けてる意味があるんだろうかと思っちゃう時期があって」と、苦労したことを明かします。
■濱田を救った監督の言葉とは?
そんな時、濱田さんは父親から「そんな辞めたいならとっとと辞めろよ」と伝えられたそうで、「もちろんそれはしっかり色々考えてくれてたって、今、思えば思うんだけど…。何だよその言い方って思ったっていうので続けてやろうっていうのと」と、父親の厳しい言葉が仕事を続けるモチベーションになったとのこと。
また、濱田さんは映画「ソロモンの偽証」(2015年)のオーディションの時に、成島出監督から「オーディションに落ちることは悪ではない、悪いことではない。もちろんそれが覚えてもらって、他の仕事に続くことは絶対あるからそんなにすごく落ち込まないでくれ」という言葉をかけもらったとのこと。
そのことを踏まえ、濱田さんは「今までオーディションっていうものに対して、自分が思ってた感情を180度変えてくれて、落ちてもいいんだ」と監督の言葉に救われたことを明かします。
■加藤「それぞれの役者魂をぶつけられた感じ」役者を続けた理由…鈴木との共演に感動!
一方で、鈴木さんも「小学校高学年から中学校の間は演技の仕事もちょっとずつありながら、バラエティーに出演させてもらう機会が多くて。そっちも本当にやりたいことできるし、楽しいし、中学野球部入ってたから野球も楽しいし、『どれが一番やりたい?』って言われた時、難しいなってなっちゃってたんですよ」と自分の将来について悩む時期があったとのこと。
続けて、「でも中2の冬に撮影してた『決算!忠臣蔵』(2019年)って映画で、中村監督に『もう子役じゃないんだから』って言われたのをきっかけに…。『そっか、これでやっていきたい』って思ったし」と、中村義洋監督の言葉が将来も俳優を続けたいという、ひとつのきっかけになったとのこと。
また、「それの後に、それこそ清史郎君が演技をやってて『楽しいね!』ってめっちゃ言ってくれたんです。その『楽しいな』がちょっと薄れてたのかなって部分があった時に、『それだ』って思って、一気に変わった気がします」と、加藤さんの演技にも刺激を受けたことを明かします。
そのことを踏まえて、「中村監督と清史郎君が一気にぐって押してくれました」と、加藤さんと中村監督に感謝。
鈴木さんの話を聞いて加藤さんが「確かに言ったのは覚えてる」と伝えると、鈴木さんは「白熱したシーンで、がーって言って、ふぁって静まって終わった感じの後に『カット』ってかかって。『楽しいね!』ってめっちゃ笑顔で僕の方を見てくれたのが」と撮影時の思い出を回顧。
すると、加藤さんは「本当に同世代とやるのがたぶん初めてくらいだったから、それぞれ違う生き方をしてて、これぐらいの年代になると。それぞれの役者魂をぶつけられた感じがあって。物すごい良いシーンになったし」とお互いの演技に感動を覚えたとのことでした。
今回の放送にはネット上で、「鈴木福×加藤清史郎×濱田龍臣すごく面白い」「3人とも素敵な青年になってる。俳優仲間としてこの先、切磋琢磨して行くんだろうな。とても楽しみ」「対談面白すぎ!!なんか大きくなったよね、子役から役者へ変わる時だねぇ。清史郎くんの仕切り上手いなぁ賢いんやなぁ」などのコメントが上がっています。
子役の時から有名な3人の対談でしたが、三者三様に悩みを抱えつつも、俳優として立派に成長しているところが素晴らしかったのではないでしょうか。
(文:かんだがわのぞみ)