9月7日に放送されたTBSテレビ「CDTV ライブ! ライブ!」。森山直太朗さんが無人駅で歌唱した『夏の終わり』の歌唱中のアクシデントが話題になりました。
(画像:時事)
■「ロケならではなの予期せぬ、ちょっとだけ予想を超えてくるような、そんな出来事が起きました」
夏の終わりにぴったりの名曲を出張ライブで放送するということで、1曲目は森山直太朗さんが登場。
登録有形文化財に登録されているという無人駅「上総鶴舞駅(かずさつるまいえき)」で歌の収録を終えたばかりの森山さんと中継をつなぎます。
少し前に終わった『夏の終わり』のロケ歌唱について、「ハプニングというか、ロケならではの予期せぬ、ちょっとだけ予想を超えてくるような、そんな出来事が起きました」と含みを持たせながらコメント。
いざ、曲が始まり、森山さんは無人駅のホームに一人スタンドマイクとギター一本で歌うスタイルで登場します。森山さんの後方には、電車のライトが煌々と光り、曲の世界観を表現する演出が。
森山さんの歌唱と無人駅が見事にマッチし、ネットではすぐに「惹き込まれる」などの感想があがります。
2番が中盤にさしかかったところで、雨がポツポツと降り出し、わずか数秒で急に強くなっていきます。
2番のサビの時点では、森山さんが明らかに雨に打たれ始め風も強くなってきたのか、シャツが風にたなびいている様子。
サビ「風が揺らした 風鈴の響き」のところで予定していたカメラワークと思われる駅の風鈴が映されますが強風に高速で揺れる風鈴が映され、事の始まりを予感させます。恐らく、ここで映される風鈴はこんなはずじゃなかったはず…。
次第に雨が強くなり、間奏を挟んだ大サビでは完全に土砂降り。森山さんの背後では駅舎の雨どいから雨水が打たせ湯のようにドボドボとながれ落ちる事態に。
■まさかのイリュージョン?「森山直太朗が消える」と話題に
このあたりから、ネットではこの事態に全く動じることなく歌い上げる森山さんが「かっこいい」と話題になり始めます。
しかし、雨のしずくが点々とカメラについてしまい、森山さんを正面から映そうとすると光のゴースト(六角形のキラキラしたもの)だらけになり、森山さんが消えるという、まさかのイリュージョンが発生。
光のゴーストで森山さんが消えるイリュージョンは何度か起きてしまい、ネットでは「森山直太朗が時々消える」「森山直太朗が見えなくなるんだけど」「最初全然雨降ってなかったのに、ゲリラ豪雨になって今は直太朗が消えてる」と話題に。
森山さんは、豪雨のなか、最後までしっかりと歌い上げ、まるで雨風と光のゴーストも演出かのように仕上げてしまう圧巻の歌唱を見せつけました。
■「神様の粋な演出」森山直太朗が懐の深さを見せつける!
歌が終わり、スタジオのMCから「すごい雨のなかありがとうございました。」と声をかけられると、森山さんは「どうでした?ちょっとだけ想像を超えてきたでしょ?」と笑いを誘うかのように投げかけ、「神様の粋な演出として楽しく歌わせていただきました」と、突然の雨も楽しんでしまう懐の深さを見せ、笑顔で終了しました。
ネットでは「ゲリラ豪雨が放送事故レベル」「動じることなく安定の歌唱力」「惚れ直した」「びしょ濡れでかわいそうだけど、かっこいい」などの声があがり、森山さんの出番の直後からTwitterのトレンドに「森山直太朗」の名前が。
無人駅と『夏の終わり』は見事な親和性でしたが、突然の雨も自分のものにしてしまう圧巻の歌唱は森山さんのキャラクターが成せる技と感じた人も多かったのではないでしょうか。
(文:豊崎ジーン)