AIでデータ化されたダンスや振付けの著作権を管理【GESREC】4月上旬に日米同時にサービスリリース

投稿日:2020/03/16 19:21 更新日:

マイクロエンタテインメント株式会社(代表取締役:小平 託)は、世界で初めて、AIでデータ化されたダンスや振り付けが著作権として取引きされるマーケットを構築します。既に大物ダンサーや振付師たちが続々と参加を表明しており、4月上旬に日米で同時にサービスリリースを予定しています。

動画から3Dモーションを抽出するAIと、類似する振り付けを検知するAIを同時開発することにより、この新しい領域の垂直立上げを進めます。日米で約430億円と推定される全く新しい市場を作り上げ、今後は全世界に展開の予定。

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背景:

踊るという行為の歴史は長く、その目的自体も時を経て多様性を増してきました。今では誰もが疑うことなく人類の誇る文化のひとつです。

YoutubeやTikTokといった動画メディアがより存在感を持つようになった今、これまで以上にダンスという領域に注目が集まるようになりました。そんな中、世界中で数えきれないくらいのプロダンサーや振付師が独自のアートピースのため日夜才能を磨き、努力を続けています。彼らは体の動きに関する専門家であり、探求者であると言えるでしょう。

一方で、ダンスに対する権利は明確に定義されてきませんでした。

独自性をどのように定義、主張するのか。
また、もしできたとしても利用状況をどのように把握するのか。
利用したいという人は誰にどうやって許可を求め、どのような対価を支払うのか。

と様々な障壁が浮かび上がってきます。

ダンサーはアーティストでありながらも、他の領域のプロフェッショナルに比べると、本人がパフォーマンスに直接介在することを最も求められる職業のひとつであると言えます。結果として、怪我や病気で働けなくなってしまったり、体力の衰えと共に引退ということが非常に多くなってしまいます。

実現したい世界:

GESREC(Gesture + Recognition:ジェスレック)は、世界中のプロダンサーや振付師の生み出したアートが、認められ国境を越えて広がっていく、そんな世界を実現したいと同社は考えています。

『そのためには誰がいつ、どのような振り付けを考案し、公表したのかを登録管理できるシステムを構築する必要があると考えています。更には登録された振り付けを、正当な対価を支払って使いたい、そんなクライアントとの橋渡しをするようなマーケットプレイスをつくりだすことも重要となります。同時にダンサーが踊ったり、振り付けを考える際の自由を奪わないよう、むしろクリエイティブさを推進するような柔軟さを目指していきます。
前述のように障壁は数多くありますが、ひとつずつ着実に乗り越えていくことにより、ダンサーや振付師だけでなく、あらゆるエンタテインメントに関わる人、ひいては鑑賞する人といった全ての人にとって有益な価値を生みだせると確信しています。
ダンスにおける創造性を守り、更に次世代のために開放していくために。』

テクノロジー:

GESRECが思い描くような世界を実現していくための、武器のひとつが最先端のテクノロジーです。ダンスとその振り付けというものをいかに客観的な指標へと展開し、管理しつつ普及させられるかが重要なカギとなってきます。そこで、2つの異なる能力を持つAIを同時開発することによってこの課題にチャレンジしていきます。
・動画から3Dのモーションを推定し、抽出してデータ化するAI
・3Dモーションを分類し、著作権利用を検知するAI

既にβ版での実験に成功しており、今後精度を上げていくという段階に入っています。この2つのAIは、今後振付のマーケットプレイスをグローバルに展開し、ダンサーや振付師のつくりだす価値を飛躍的に引き上げていくうえでのキーテクノロジーであると認識。

サービスフロー:

ダンス振り付けの提供者(場合によっては所属事務所)であるプロダンサーや振付師には、GESRECのサイトに登録(本人確認とプロフェッショナルであるということの証明が必須)。認証が完了すると、Youtubeの動画アドレスをアップロードできるようになり、登録規約に合意すると振り付けの登録が完了します。登録された振り付けは、AIによるデータ解析を経て3Dモーションのデータが保管されます。

賛同ダンサーの声:

既に日本だけでなく、国境を越えて数多くの大物ダンサーにこの活動への参画を表明しています。
下記にそのうちの一部のダンサーの声を紹介します。

■GENDAI(WORLD OF DANCE Final 2016で優勝した世界チャンピオン):「ダンサー同士での振付活用も、フレームワークができることによって活発になり、新しい流れが生まれる気がします。」
■PEZ(劇団マルノヒ代表):「テクノロジーがダンス、表現の価値をどのように引き上げていくのか楽しみです。」
■CHIHIRO(アイドル楽曲・舞台振付、元ライザップダンス事業開発):「ツールが進化したことで"ダンス"というコンテンツがより注目されるようになったと感じています。音楽と同様に、価値を手にするべき人が手にできるようなサービスとなって、ダンスの未来がより良くなってほしいと思います。」
■TEE(数々の受賞楽曲や韓国を代表するKPOPアイドルに振付を提供):「振付業界の現状に関しては、何度も悲しい思いをしてきました。将来的には全てのダンサーや振付師が登録すると思います。」
■QUEENS(スターレイプロダクション所属、踊れるロックアイドル)「私たちの考えた振付を、世界のどこかで誰かに公式で踊ってもらえる日が来るのが楽しみです!」

今後の展望:

4月上旬にリリースとなるβ版サービスは、MVP (Minimum Viable Product)として必要最低限の機能のみを備えていますが、今後2ヶ月~1年以内に下記機能のリリースを順次予定しています。

- オンライン上での決済機能
- 独自動画ファイルのアップロード
- 登録ダンサーや振付師による、提供条件や費用の変更機能
- 抽出された3Dモーションデータの可視化
- 3Dモーション抽出における詳細精度の向上(指の動き、顔の表情など)
- 利用検知AIの処理速度及び精度の向上

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