6月18日、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫さんのラジオ「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」(TOKYO FM)が放送。宮崎駿監督の人となりを明かし、注目を集めています。
(画像:時事通信フォト)
■鈴木敏夫Pが明かす宮崎駿監督の本心
23:00~『#鈴木敏夫 の #ジブリ汗まみれ』@renga_ya
日本テレビとジブリについての座談会-前編の2-の模様をお送りします🎙️#綿谷エリナ23:30~『#もにゅそで SUPER FLYING GIRLS』
先週に引き続きKEN THE 390さんをゲストにお迎えします🎤#TOKYOFM#radiko
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今週は先週に引き続き、日本テレビの名物プロデューサーを招き、「日テレとジブリ」というテーマで実施した座談会の模様をお届け。
『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』など多くのジブリ作品の製作に関わった映画プロデューサー・奥田誠治さんと宮崎監督の関係の話題で盛り上がります。
鈴木さんによると、奥田さんは宮崎監督にとって「お客さん(として)のモデルを見せてくれる」存在だそう。
ある時、宮崎監督から「零戦の映画やろうよ」と提案された奥田さん。
“零戦”とは第二次世界大戦において日本海軍が使用した戦闘機の通称です。
しかし、奥田さんは「すごいありがたいなー」と思いつつ、「さすがに宮崎さんが零戦やっちゃまずいだろう」と感じたと言います。
このエピソードを聞き、鈴木さんは「(奥田さんが)寂しそうな顔してたんですよ!」「だから励まそうとした」と宮崎監督の心情を代弁します。
他のプロデューサー陣によると、当時の奥田さんは日本テレビの中で「外れた」立ち位置だったのだとか。
そこで、宮崎監督は「日本テレビで零戦をやったら奥田さんももうちょっと大切にされるようになるだろう」と考え、声をかけたのではないかとのこと。
■ジブリ・鈴木敏夫Pが告白!「宮さんて自分のために映画作んない」宮崎駿監督の【本心】とは?
鈴木さんは「本当に零戦の企画をやったら奥田さんが元気になるに違いない、これだけなんですよ」と、宮崎監督が本当に奥田さんのためを思って発言したと言います。
そして「で、後にこれが『風立ちぬ』ですよ」と、スタジオジブリの2013年の作品『風立ちぬ』に繋がったことを明かします。
つまり、『風立ちぬ』は、元々宮崎監督の気遣いから始まった作品ということになります。これはなかなか貴重なエピソードではないでしょうか。
また、鈴木さんによると「宮さん(宮崎監督)て自分のために映画作んないから。人のために作るから」とのこと。
そして「いわゆる承認欲求って、あの宮崎駿にはないですよね」と続けます。これには「確かに」と頷くプロデューサー陣。
「お客さん喜ばせたいだけなんですよ。お客さんが喜んだら勝ちなんです」と鈴木さん。
宮崎監督自身も以前「自分のために作ったことは一回もない」と語ったことがあるそう。鈴木さんは「ホントにないです」と断言します。
■自分のためではなく人のために作るからこそ、宮崎駿作品は心を打つのかもしれない
他にも、2007年に開催され、ジブリ関連の展覧会史上最大のヒットとなった「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」の裏話などで盛り上がった座談会。
ネット上では、「映画は自分の為ではなく 人の為につくっている。そう語られた鈴木敏夫氏の口調が優しかった」との声が上がっています。
宮崎監督が天才であることはもちろんですが、お客さんを喜ばせたいという一心で作るからこそ、多くの人の心を打つ作品になるのかもしれませんね。
【番組情報】
鈴木敏夫のジブリ汗まみれ
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(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)