9月8日、映像作家の田中けいすけさんのYouTubeチャンネル「なんでもアートチャンネル」に、タレントの所ジョージさんが登場。所さんが考える"未来"について語り注目を集めています。
(画像:時事)
■所ジョージが考える"未来"の到達点にしびれる…
未来について「60年代、70年代が未来だもん。73年ぐらいまでが未来」と語る所さん。
「そこからは企業が従業員の給料を作るために作り上げた文化で」「その頃(60~70年代)のことを懐かしんだり、これいいねって言ってんだから」と、世間は今でも1960~70年代の文化をかっこいいものとしていると言います。
そして「今から40年後にロレックス買うぞ」と言う人を例に挙げる所さん。ロレックスの時計は1960~70年代から作られているもの。つまり、ロレックスが作られた頃から100年経っても「いいもの」として扱われていることになります。そうすると、すでに60~70年代に未来に到達していたことに。
このことから、所さんは「未来は1回見えたんだから、今度目指しやすいじゃん。1回やってんだから」「そこを目指せば素敵な世の中になる」と語りました。
■人類が「行き損ねてる未来」がある!?
また「あそこ(60~70年代)から行き損ねてる未来もいっぱいある」と語る所さん。「早くとか、時間が短くとかね、あとは速度とか、そういうものが簡単に手に入るのが未来だっていうふうに決めちゃったんで、ギクシャクしちゃったんだよね」と、人々があまりにもスピードや便利さを求めるがあまり失われた未来もあると言います。
そして「今新幹線もどんどん形変わって、今はもう未来の形みたいな形になってるじゃない。ロケットみたいな」と、新幹線を例に挙げました。
新幹線の「こだま」を引き合いに出し「こだまも同じ形で作ってるじゃない」「いや、こだまは各駅なんだから、昔のこだまの形にしてみたらと。そうすると、どっちの方が人気が高いかって検証できる」「そうすると皆『こだまがいいじゃん』」って言うよ」と、あえて昔のデザインのこだまを走らせるべきと主張。
「『こだま今年からこれにします』って言ったら皆そっち乗るわ」と言い「最新鋭です!ばっかりやってるのはどうかなと思う」と、新しいものばかりで揃えることに疑問を呈しました。
■所ジョージの発想に視聴者も共感「70年代の世界に未来がいっぱいある」
また、茨城県にある茨城空港についても「羽田からYS-11みたいの飛ばして、茨城に降りてって、帰りはボンネットバスで帰ってくるってツアーやったら、すっげー人気になる」と提案する所さん。
YS-11は戦後初の国産プロペラ旅客機で、ボンネットバスは1970年代に製造終了した鼻のあるバスの総称です。
このように、60~70年代に1回到達した"未来"のデザインをあえて現代に持ち込むことの大切さを説く所さんでした。
今回の動画に対し、ネット上では「70年代の世界に未来がいっぱいある~当時のデザインとかステキですよネ」「行き損ねた未来、、、、かっこいい言葉すね。Back to the futureのセリフみたい!」「車も電車も新幹線も何処かで急ぐあまり何かを忘れて来ちゃったんだね」との声が上がっています。
60~70年代のデザインを"未来"と表現する所さんの発想は素敵ですね。所さんの言うように、あえて現代に昔のデザインを持ってくることこそが新しいのかもしれませんね。
【番組情報】
なんでもアートチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=jK_-hF6NLDM
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)