女性映画監督・山戸結希、小声で「よーいスタート」なぜ?堀未央奈も絶賛するこだわりとは

投稿日:2019/07/03 17:49 更新日:

7月2日放送の「セブンルール」(フジテレビ系)に映画「溺れるナイフ」などの作品で知られる映画監督・山戸結希さんが登場。「よーいスタート」の掛け声を小さい声で役者に伝えるなど山戸さんならではのこだわりが話題になりました。

新進気鋭の映画監督・山戸結希が作品に込める思いとは?

新進気鋭の映画監督・山戸結希さんに密着した2日放送の「セブンルール」。菅田将暉さんと小松菜奈さんが主演を務めた映画「溺れるナイフ」では、思春期の少女が抱える繊細な心理描写が絶賛された山戸さん。

彼女の才能について最新作「ホットギミック ガールミーツボーイ」にも出演する間宮祥太朗さんも「男の自分なんかが理解できない深い領域を描いている」と絶賛します。

現在では作品が評価される山戸さんですが、10代の頃を振り返ると「何もしていなくて、何をやっても面白くなかった」と悩んでいたことを明かします。

嫉妬心よりも切磋琢磨

そんな山戸さんは、大学のサークルで作った映画が学生の映画祭で賞を取り、「自分にはこれしかない」と考えるようになったことから、映画監督の道を歩み始めたのだとか。

山戸さんは、自身の10代の頃と重ね合わせ「毎日地獄みたいだなって思ってる子に届いて欲しい」と、少女を主人公にする自作に込めた思いを語ります。

また、山戸さんが企画・プロデュースも担当したオムニバス映画「21世紀の女の子」の取材では、ここ20年で、メジャー映画を撮った女性は3%で、残りの97%を男性が担当しているとコメント。

そうした現状を鑑みて「1人でも多くの女の子に、映画を撮って欲しい」と、自分に続く女性映画監督が1人でも多く現れて欲しいことや、後進の育成についても熱く語ります。

新しい才能が現れることには「ライバルがたくさんいる世界を歓迎したい」と、嫉妬心よりもむしろ切磋琢磨することに喜びを感じるとコメント。彼女の人間性の素晴らしさが出ている言葉となっていました。

山戸結希が「よーいスタート」は小声で言う理由とは?

また、「役者の髪に神経を注いだり」「『生きている』場所で撮影する」など、山戸さんの研ぎ澄まされた感性でこだわりを見せる様子が明かされ、その中でも印象的だったのが「よーいスタート」は小声で言うこと。

映画の「よーいスタート」というと、普通は大きな声でスタジオにいるスタッフからキャストまで全員に聞こえるように伝えることが多いなか、あえて小さな声で行う理由を「『よーいスタート』はたった1人のためにだけ言う。役者さんですね」と語る山戸さん。

こうした山戸さんのこだわりについて、映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」で主演を務める乃木坂46・堀未央奈さんは「1対1でちゃんと向き合って、安心させてもらえる優しさのあるスタートだなと思う。私はすごくやりやすい」とコメント。

役者が演技をしやすい環境を作る演出技術の一端が見えるシーンとなっていました。

映画監督・山戸結希の「セブンルール」に反響

ネットでは、放送を見た人から、「山戸結希さんのセブンルール凄い心を打たれた…」「小声のよーいスタートは素人でもそっちの方が良さそう!と思える」。「山戸さんの感受性に震えた」「この人を応援したい」「凄くよかった!山戸監督のような若手が映画界をバンバン盛り上げて欲しい」などの声があがっていました。

話の物腰が柔らかく、今の若い世代の役者が仕事をやりやすい環境を作るのに秀でた監督だと感じた人は多かったようです。また、実体験に基づく映画作りに関するメッセージや、女性監督が少ないことへの問題提起など、考えさせられるものもあったのではないでしょうか。番組は見逃し配信もあるので、見ていない人はぜひ見てみて下さいね。
https://tver.jp/episode/59998641
(文:かんだがわのぞみ)

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