3月19日、お笑いタレントの渡辺直美さんのYouTubeチャンネル「NAOMI CLUB」で生配信が行われ、東京オリンピック開会式の演出案における侮辱問題について、渡辺さん自らの発言が話題になりました。
(画像:時事通信フォト)
■渡辺、容姿侮辱問題に自身の言葉で赤裸々に語った「この身体をポジティブに伝えてきたつもりだった」
4月から活動拠点をアメリカに移す渡辺さんは、日本で最後のYouTube生配信を行いました。
開始早々、ニュースにもなっている東京オリンピック開会式の演出案における侮辱問題について触れた渡辺さん。
「私の口から改めてコメントしたいなぁと思って」と、神妙な面持ちで語り始めます。
ゆっくりとした口調で言葉を選びながら、「記事を見たりとか、連日のテレビの報道で傷つく人がいるだろうなとすごく思ったし、そこが私のなかで一番心配だった」と、体型で悩みを持っている人たちを気遣う渡辺さん。
さらにオリンピックに関する内容とあって、ネットやニュース番組でも連日議論を交わされていることに、「もっとつらい気持ちになっている人もいるから」「もっともっと私の実力があったら、こういう事件も起きなかったのかな」と心配。
また、数日前に発表されたコメントについても触れ、内容に補足をしながらも、周りの意見に惑わされることなく、「今の自分が好きなわけよ、結局」「普通に生きてるんだもん、この体型で」と自信を持って伝えます。
渡辺さん自身、この体型にすぐになったわけではなく、受け入れてさらに人間的にもアップデートできたと自負しながら、「この身体をポジティブに伝えてきたつもりだった」と、演者としての影響力で発信してきたと想いを語りました。
■出演オファーの経緯を説明し、報道とのギャップに驚愕
今回の報道によって、渡辺さんは「もう一度そこに戻されたって言い方悪いけど…」「結構なことだなっと思ったの」と事の重大さを実感。
この問題によって様々な意見が飛び交っていることについては、「私を見てほしいと思う」と改めてファンへメッセージを送りました。
ただ、報道によってネガティブな部分だけではなく、沢山の方が意見を言い合うことでの風向きの変化も実感していると言います。
そして渡辺さんは、オリンピック開会式への出演依頼を受けた経緯についても話します。
「おととしの年末にオリンピック開会式のお話を頂きました」と、オファーを受けた時期について明かし、当時は演出プランまでは聞かされていなかったとか。
名誉なオファーに快諾をした渡辺さんは、その後演出チームとも打合せをしたと言います。
そこで演出プランを聞かされたそうで、「めちゃくちゃ鳥肌! もうかっこよすぎて、マジイケてるし!」と興奮気味に当時の様子を語ります。
「楽しい! カッコいい演出、のままで、私のなかでは終わっていた」と、新型コロナウィルスの影響でオリンピック開催も延期となり、現状保留のままとなっていることを報告。
今回の報道で、「あれ? みたいな…私が最初に聞いてたのと違う」と、当初聞かされていた演出プランとのギャップに驚いたそう。
海外からも多くのコメント依頼があったそうで、国外からも注目を浴びていることに「これが日本のすべてって思われたくないな」と意見を述べていました。
■ファンから応援の声続々
日本のクリエイターの質の高さを評価したうえで、今回報道された演出がひとり歩きすることを危惧する渡辺さん。
さらに、今回出回った演出プランについて、「私は絶対に断っています…し、その演出を私は批判すると思う」と痛烈に批判。
そして体型への偏見については、未だに風潮としてある現代に、「人の個性だったりとか、そういうものをもっと尊重してもいいんじゃないかなと思うし」と、自身の言葉で伝えていました。
30分をかけて、大きな問題となった今回の報道について自らの想いを伝え、視聴者に向けて強いメッセージを送った渡辺さん。
後半ではお笑いコンビ・パンサーの向井慧さんを招き、前回渡米した時のエピソードトークを展開したりと、充実した3時間の生配信にネット上では、「直美ちゃんの言葉でしっかり気持ちが聞けて嬉しいです」「応援してます!」「直美ちゃん本当に美しいし本当に素敵」と、応援コメントが数多く寄せられていました。
大きな問題となった今回の報道に、しっかりと気持ちを伝えた渡辺さん。
「私を見てほしい」という強い意志に、渡米後の活躍も応援したくなったファンは多いのではないでしょうか。
【番組情報】
NAOMI CLUB
https://www.youtube.com/watch?v=UkVtli-6pkw
(文:戸坂あさみ)