7月12日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)では、中村勘九郎さん、中村七之助さん、駿河太郎さんが登場。駿河さんが、父親に笑福亭鶴瓶さんを持つがゆえの葛藤について語り、話題を集めました。
(画像:時事)
■「ずっとコンプレックス」鶴瓶を父親に持った葛藤を駿河が告白!勘九郎・七之助「先人たちと比べられながら…」
話題がコンプレックスの話になると、駿河さんは「結構ずっとコンプレックス。音楽をずっとやってたから、俺はバンドマンやったから、音楽を選んだ理由も親父にできないことをやろう。だってずっと言われるやん」とコメント。
しかし、音楽を始めて十数年、鳴かず飛ばずだったという駿河さんは、30歳を過ぎてから俳優業を開始。
駿河さんは、「(俳優を)やりだしてもさ、例えば『朝ドラ決まりました』っつっても、"鶴瓶の息子 『カーネーション』出演"って書かれるのも、しょうがないのもめちゃくちゃわかってるけど、それが取れへんのは俺のせいやってずっと思ってるし、親父のこと訊かれるのが嫌な時期はめちゃくちゃあった」と、鶴瓶さんを父親に持つがゆえの葛藤を明かしました。
一方で、中村勘三郎さんを父に持つ勘九郎さんは、「先人たちと比べられながらって生き方してたんで、コンプレックスっていうの感じたことがないね」と話すと、弟の七之助さんもその意見に同意。
駿河さんは、「俺、勘ちゃんと一緒にいることもあったから、俺の方が腹立つのよ。俺はすごい親父に対してコンプレックスがあったから、一緒に飯食ってたり楽屋から出てきた時に、『お父さんの時はあれはどう…』みたいなんを言われてる勘ちゃんに対して、いや今ここにいるの勘九郎やしって俺が勝手に思ってたり…。勘九郎の話せえやって俺が勝手に思ったりしてるわけ」と語り、男気溢れる一面を垣間見せました。
■七之助が結婚に消極的な理由とは?
番組後半では駿河さんが、「どうなん? 子どもとか結婚とかそろそろやろ」と話を振ると、七之助さんは「もうまったく欲しいとも思わないですね」と結婚願望がないことを明かします。
続けて、七之助さんは「段々こうやって年を追うごとに大変だなと思っちゃうの。あと、また愛さんだから、波野家に一番必要なの愛さん。愛さんが来てくれてなかったら本当にヤバかったっていう状況下なんですけど」と勘九郎さんの妻・前田愛さんの話題を出すと、勘九郎さんも「うちの嫁ホントに感謝なんですよ」と共感。
また、七之助さんは「理解がある歌舞伎が好き。波野雅行ももちろん愛してるけど、中村勘九郎の芝居も愛してるじゃないですか。僕たちの一番重要なのは芝居好きでいてくれないと無理。何で息子にこんなことさせなくちゃいけないの? って言われたら終わりですからね。そこもやなんですよ、好きな人に押し付ける感じがあって」と結婚に消極的な理由を語っていました。
今回の放送にはネット上で、「面白かったなー。生まれたときから先人に比べられてきた勘九郎&七之助兄弟が父親に対してコンプレックスを抱いたことが一度もなく、そういった感情が欠落しているというのがいちばん興味深かった」「めちゃくちゃ面白かった‼︎偉大な父親の話やコンプレックスの話、反抗期や結婚の話など盛り沢山でした」「お父さんを崇拝してるとか、お兄ちゃんのことは100%信頼してるとか、お父さんに対してコンプレックスはまったくないとか、ちょっと他じゃ聞けないようなお話ばっかりだった」などのコメントが上がっています。
駿河さんが、有名人の父親を持ち、コンプレックスを感じて生きてきたのに対して、歌舞伎の名門に生まれた勘九郎さんと七之助さんがコンプレックスは感じたことがないと話すのが興味深ったのではないでしょうか。
(文:かんだがわのぞみ)