11月5日放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合)に、芸能プロダクション・トップコートの渡辺万由美社長が出演。菅田将暉さんら人気俳優を世に送り出した、敏腕社長の姿が話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
トップコート・渡辺社長に密着
5000人を抱える芸能プロダクションもある中で、この社長はわずか25人あまり…。それでも人気アーティストが次々と…秘密は #実家のように という流儀にありました。
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— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) November 2, 2019
菅田さん、中村倫也さん、松坂桃李さんなど、今を時めく人気俳優が所属する芸能プロダクション、トップコート。この日の放送は、そのトップコートの社長、渡辺万由美さんに密着しました。
自身のことを「人好きな、人見知り」と語る渡辺社長が、24年前にトップコートを設立。
現在所属するアーティストは、約25人。6000人を抱える芸能プロダクションもある中で、少数精鋭を貫く理由には、「どれだけ売り上げが上がろうとも規模は拡大せず、自分の目の届く範囲を超えるアーティストは決して抱えない」という渡辺社長の哲学があります。
チーフクラスのマネージャーともなれば、数十人のタレントを抱えるという事務所もありますが、トップコートではどんなに多くても5人。
そのことによって、数年先を見据えた育成など、手厚いマネジメントが可能となり、才能あるタレントを次々と排出することに成功しています。
そんな渡辺社長が大切にした流儀が、「背伸びしない」。
自分一人で出来る仕事の限界を見極めた上で、所属タレント一人ひとりと過ごす時間を大切にする渡辺社長は、「この近い距離感だから、アーティストの本当にやりたいことが見極められる」とコメント。
この日は菅田さんと渡辺社長の食事する様子が放送されました。近年、歌手としての活躍も目覚ましい菅田さんですが、菅田さんの音楽活動開始も渡辺社長がその意欲を感じ取り、推し進めたものだったそうです。
渡辺社長、中村倫也の才能を信じ続け「あなたはそのままでいい」
渡辺社長が人を見極める時に大切にすることは、「努力できるという、才能」。そうした才能を見込まれて今から15年前、高校2年生の時に事務所に入ったのが中村さん。
現在、男性アーティスト一番の古株という中村さん。事務所に入ってから2年後の18歳の時に朝ドラに出演するなど、とんとん拍子で成功するかと思いきや、その後は知名度が上がらず苦労したそう。
しかし、渡辺社長はことあるごとに「あなたはそのままでいい」と伝え、背中を押したとのこと。
また、渡辺社長は「年月を経れば絶対に彼の良さは伝わるんだっていう、いつみんなが気づくんだろうねっていう感じで」と、中村さんの才能を信じて15年間契約を更新し続けた結果、現在の成功につながることとなりました。
売り上げは大事だけど、「気にし過ぎても」と渡辺社長から伝えられた中村さんは、「そういうのって役者にとっては、守られている感じがあるっていうか。それでいいのかってほっとできるっていうかね」と安心感を与えられた様子。
そんな渡辺社長は番組恒例の「プロフェッショナルとは?」という質問に、「自分は何者であるのかを分かっている人。他人と比べて、できないことは焦る必要もないし、何ができて何が得意なのか。まず自分を知ることがプロフェッショナルへの第一歩だと思ってます」と語り、番組を締めくくりました。
渡辺社長の言葉に絶賛の声
放送を見た人からはネット上で、「心に響く言葉がたくさん 『あなたはそのままでいい』と15年間支え続けること、そしてそれに応えて努力し続けること。どちらも決して簡単なことではないですよね 素敵な社長さんの元で輝く、倫也くんの人生そのものを応援していきたいなと感じました」。「倫也氏の話のところで泣いたわ。15年もずっと見守り続けてくれている渡辺社長に感謝です」「トップコート渡辺社長のプロフェッショナル刺さり過ぎてます」などのコメントが上がっています。
中村さんの才能を信じて支えてきた、渡辺社長の人を見る目に感動した方も多かったのではないでしょうか。
(文:かんだがわのぞみ)