『ふぞろいの林檎たち』本当の主人公は別にいる!?ジブリ鈴木敏夫Pが発見した山田太一の思惑

投稿日:2023/05/02 10:51 更新日:

4月30日放送のラジオ「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」(TOKYO FM)では、鈴木さんが1983年~1997年に放送されたドラマ『ふぞろいの林檎たち』(TBS系)についてトーク。脚本の良さやサザンオールスターズの主題歌などについて語り、注目を集めています。

鈴木敏夫

(画像:時事)

■ドラマ『ふぞろいの林檎たち』はなぜヒットした?鈴木敏夫P「舞台劇でありながら、描いてるものがリアル」

今回は、日刊ゲンダイで連載中の「新・映画道楽『体験的女優論』から山田太一特集~ふぞろいの林檎たち編~」のインタビューの模様を放送。

まず、インタビュアーの映画評論家・金澤誠さんが『ふぞろいの林檎たち』について「演出が無理してますからね」と指摘。

ドラマのテンポの速さ、会話の掛け合いなどが、当時の若者に観てもらうための演出をしていたと言います。

すると、鈴木さんは「基本的にはね、ある意味リアルじゃないんですよ。手法としては舞台劇なんですよ、全部」と指摘。

「舞台劇でありながら、描いてるものがリアル」と、舞台性がありながらも当時の若者の風俗をリアルに描いたドラマだと言います。

■『ふぞろいの林檎たち』主題歌はサザン『いとしのエリー』だけじゃなかった?

また、鈴木さんは主題歌を担当したサザンオールスターズにも言及。

鈴木さんによると、「1回だけね、音楽が違う」「最後の最後サザンに戻るんだけれど、最初からね、サザンの曲のアレンジが違うやつでやったりね」「雰囲気がもう全部変わっちゃう」と、1回だけ音楽が違う回があったそう。

また、「一番最初はね、『いとしのエリー』じゃないんですよね」と、ドラマの初回のみ主題歌がサザンオールスターズの『いとしのエリー』ではなく『勝手にシンドバッド』だったと言います。

サザンオールスターズの音楽について、「新しい音楽だっつってね、山田さんが書いてるんですよね」「とにかく邪魔しないって」と鈴木さん。

「あの頃から歌詞をちゃんと聞かなくなったみたいなこと書いてありますよ。でも、それでもね、ある雰囲気を伝えてる」「あれ発明ですよね」と、ドラマのセリフのシーンと歌が被っても、全く邪魔にならず、かつドラマの雰囲気を伝えるという新しい手法の音楽だったと語りました。

■『ふぞろいの林檎たち』本当の主人公は別にいる!?ジブリ鈴木敏夫Pが発見した山田太一の思惑

『ふぞろいの林檎たち』は、1997年放送のパートⅣが最終シリーズとなりました。

鈴木さんによると、パートⅣでは中井貴一さん演じる主人公の母親こそが本当の主人公なのだそう。

ガンに侵された母親を描いていることから、「自分の死っていうものを覚悟したのってこの時期なのかなと、山田太一さんが」と鈴木さん。

また、「歳を取って中年になっちゃった林檎(登場人物)たちにも、この問題を巡ることによってね、ものすごい現実感出てくるんですよ」「仕事だとかプライベートだとか、そういうことを超えた、人間が生きるってのは一体どういうことなのって」と、最終シリーズにして人の生と死をテーマに描いたと言います。

そして、パートⅣこそ「このふぞろいシリーズの締めくくりにふさわしい最高傑作だっていう気がしたんですよ」と語りました。

今週の放送に対し、ネット上では「飲み屋でのドラマ感想の会話かい!こーゆーの好き」「原作者の印象残る台詞(偉人が残した名言)・いとしのエリー・あの頃から歌詞をちゃんと聞かなくなった・台詞を喋っていても音楽とシンクロするetcのお話に和みました」との声が上がっています。

『ふぞろいの林檎たち』の豆知識から深い考察まで、鈴木さんならではの貴重なトークがたくさん聴けた回となりましたね。

改めてドラマを観てみたくなったリスナーも多いのではないでしょうか。

【番組情報】
鈴木敏夫のジブリ汗まみれ
https://radiko.jp/share/?sid=FMT&t=20230430230000

(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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