4月25日に放送されたドラマ『育休刑事』第二話。育休を取得している男性刑事が赤ちゃんを育てているからこそ気づける視点で事件を解決していく異色のミステリードラマです。
第二話となる今回は、物語の展開やシュールな会話、存在感が強すぎる前田敦子さんの演技などが話題になっています。
(画像:公式ウェブサイトより)
■『育休刑事』がドチャクソ面白い
#ドラマ10【#育休刑事】
きょうの放送を前に、2話の予告動画をどうぞ! 👮♂️ 👶
黄昏泣きする蓮くん、またもや暴走する涼子などなど、見どころ満載 蓮くん、次は何が出来るようになるのかな?
放送はきょうのよる10時から!#金子大地 #前田敦子 #北乃きい pic.twitter.com/MYheDE7VuO— NHKドラマ (@nhk_dramas) April 25, 2023
男性も育児休暇を取得することが推奨されている昨今。このドラマの中では、刑事・秋月春風(金子大地さん)が0歳の息子・蓮君を育てるために育児休暇を取得しています。妻・秋月沙樹(北乃きい)さんはキャリアウーマンで、日中は春風が育児に奮闘しているのです。
ところが、育児休暇中にも関わらずひょんなことがきっかけとなり、春風は殺人事件を解決することに。
さらに、この物語のスパイスとなるのは、赤ちゃんだけでなく吉野涼子(前田敦子さん)です。涼子は春風の姉で沙樹の友人でもあります。周囲からは変人として認識されている法医学者で、今回は被害者の解剖を担当していたため、関係者として春風と事件の真相を探ります。
■シュールすぎる会話が見物!?NHKがかなりぶっこんでる
このドラマでは、登場人物が繰り広げる会話がリアルでシュールなのも見物です。
第二話では、ミルクもあげておむつも変えたのに夕方になると赤ちゃんが泣き続ける原因不明の黄昏泣きに向き合う春風の姿が。そこに現れたのは春風の上司・石蕗聡(鶴見辰吾さん)です。
春風が何をしても泣き止んでくれなかったのに、蓮君は何故か石蕗の顔を見ると泣き止みます。そこで春風は、石蕗に蓮君を抱っこするよう勧めますが、石蕗は「やめとく。自慢じゃないが、育児には全く手を貸さなかったタイプだから」と断るのでした。
すると、春風は「それは本当に自慢じゃないですね」とボソリ。まるで視聴者の声を代弁しているかのようなツッコミです。
「今思えばそれも離婚理由の一つだったのかな」と明るく笑い飛ばす石蕗ですが、上司のこのような話はジョークのように言われてもどう反応したらいいのか分からないもの。春風は心のなかで「笑いづらい」と葛藤するのでした。
石蕗の反応に困るジョークはまだまだ続き「娘が1歳の頃、俺のこと『ダディ、ダディ』って呼ぶから随分インターナショナルだなと思ってよくよく聴いてみたら『ダディダディ=誰?』誰?って言ってたって気づいたときはショックだったな」と思い出を告白。
石蕗はダディと呼ばれていたのではなく、実の娘から「誰?」と言われていたというのです。なんとも悲しい出来事。どれだけ育児に関わらなかったのか分かるエピソードで、現実世界で育児に参加しない男性をチクリと刺すような会話が盛り込まれているのでした。
ただ、視聴者として見ると「可哀想」で済む話ですが、悲しそうな顔をしながら話す石蕗が目の前にいる春風は「コメントしづらい」と心の中で顔をしかめます。
すると、無邪気な蓮君の笑い声だけが響き、シュールな空間に。少しだけ重い空気が漂いました。
このシーンについて、ネット上では「係長の、娘が1才の時に『ダディ』って呼ぶのをよく聞いたら『誰?』だったってエピソード。ある意味自業自得とはいえ切ないな」「リアクションがいい蓮君」などと反応する視聴者の声があがりました。
■前田敦子、癖強すぎ!赤ちゃんに教える言葉「それやめろよ」
さらに、このドラマで存在感がひと際目立っている涼子。嗅覚などの五感が鋭く、グイグイと事件に首を突っ込んでいく性格です。
赤ちゃんへの接し方も独特で、殺人現場に到着すると、蓮君に向かて「ゲ・ン・バ」と「現場」という言葉を教えます。春風は「それやめろよ。生まれて初めての言葉が『現場』になったらどうするんだよ」と制しますが、そんなことも露知らず「現場」の「バ~!」の言葉を発する蓮君。
涼子は大きく目を見開いて嬉しそうな表情を浮かべると「『キョウキ(=凶器)』の方が言いやすい?」と吹き込むのでした。
親なら「やめてくれ」と思う涼子の風潮癖に、ネット上では「主人公の姉、前田敦子よき!赤ちゃんをあやす言葉が ゲンバ〜(現場)、キョーキ(凶器)」「生れてはじめての言葉が『現場』だったらかなり嫌だw」などの声が上がっています。
■NHKの狂気を感じるドラマに一部視聴者が反応
また、涼子は見た目も派手で、今回はロングヘアに真っ青なカーディガンに黄色のスカートを合わせたコーディネートや、真っ赤なコートを着用した姿などで登場。春風に不法侵入を提案したり、盗聴器を仕掛けることを勧めたり、悪びれる様子もなく犯罪まがいのことを刑事である弟にやらせようとします。
見た目も圧が強く、言うことも突飛な涼子。表情もコミカルにコロコロと変わることから、ネット上では「録画で二度見。姉の涼子(前田敦子)が面白すぎてまた爆笑」「姉涼子さんほんといいキャラ過ぎる」などの声が。
また、涼子演じる前田さんは、事件解決時に名作ドラマ『警部補・古畑任三郎』の田村正和さんを彷彿とさせる語り口調で解決に導きます。
そんな前田さんの演技に、視聴者からは「前田敦子のキャラ、ぶっ飛んでるのに、嫌味がなくて好きw」「前田敦子の存在感がすばらしい」「これ主演金子大地くんな筈だけど、前田敦子のクセが強すぎてあっちゃんばっかり見ちゃう」などの反応が続出。
主役を食うほど存在感を発揮している前田さん。その演技力に驚きつつも楽しんでいる人が多いようです。
また、このドラマは出演しているゲストも豪華で、第一話ではマウントを取ってくるママ友役をソニンさんが、今回は容疑者となっている大学生役を濱田龍臣さんが、その後輩役を藤野涼子さんが演じました。
次回は酒井若菜さんと内田春菊さんが出演するとのこと。豪華ゲストと共に繰り広げられるドラマがどのような展開を迎えるのか、これからも楽しみですね。
(文:霧島みつき/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)