3月27日放送の「今夜も生でさだまさしスペシャル 〜WMC50(ワイワイまさしクラシック50)〜」(NHK総合)では、野球世界一決定戦「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC(WBC)」で監督を務めた栗山英樹さんがゲストとして登場。栗山さんは「WBC」の裏話を明かし、話題を集めました。
(画像:時事)
■栗山英樹、「WBC」の裏話を明かす
栗山さんが監督を務めた野球の日本代表は、日本時間22日に開催されたWBC決勝でアメリカ代表を3-2で下し、優勝。
この試合では、DHとしてスタメン出場していた大谷翔平選手が9回表にリリーフとしてマウンドに上がり、最後はアメリカ代表のキャプテンで、所属するロサンゼルス・エンゼルスのチームメイトであるマイク・トラウト選手を空振り三振に打ち取り優勝を決めました。
9回表の前の8回裏、2アウトから出塁した山田哲人選手が盗塁に成功。次の打者の源田壮亮選手はサードゴロに打ち取られアウト。
この場面で栗山さんは一塁アウトの判定を巡り、ビデオ判定「チャレンジ(リクエスト)」を要求するも、リプレー検証の結果は変わらずアウト。
タイミング的にアウトに見えたのにあえて栗山さんがチャレンジしたのは、次の回に登板する大谷選手が少しでも長くウォーミングアップする時間を作るためではないかと憶測を呼びました。
あの場面について、さだまさしさんが「素晴らしいなと思ったのが、しなくてもいい『リクエスト』かけたじゃないですか。ピッチャー交代の時に…あきらかに無駄な『リクエスト』かけてるんですよ。あれはゆっくり翔平くんをマウンドにあげたかっただけのことでしょ?」と栗山さんに尋ねます。
すると、栗山さんは「それね、本当にそう言われました。翔平のためにゆっくりって、でも違うんですよ。勝つために…勝負事って可能性があるものは全部やり切らないと、神様はこっちを向かないんですよ。だからリクエストしないとわかんないようなプレーをそういう流れでやめとこうかみたいな、そういうのは絶対神様は許してくれない。やり尽くさなきゃいけないんで」と、あの場面で「チャレンジ」を行った真意を明かしました。
■栗山英樹の名言にさだまさしも感銘
栗山さんの言葉に感銘を受けたさださんは「ちょっとノートに書いといてよ!『勝負事はやれることはやり切らないと神様が振り返ってくれない』」と、ノートに書き写すように指示を出します。
一方で、さださんは冗談交じりに「俺、やることやってないから曲できないんだ。今、曲作りしてるんですよ」と話し、笑いを誘いました。
今回の放送にはネット上で、「『勝つ可能性があることは全てやらないと野球の神様は微笑んでくれない』しびれた名言でした」「WBC栗山監督へのインタビューは、どの番組より話の内容に厚みと臨場感があって秀逸でした。監督の『やる事をやりきってないと 神様は振り返ってくれない』は名言ですね」「勝負事はやることをやりきらないと神様は振り返ってくれない。栗山監督の名言でました」などのコメントが上がっています。
栗山さんの「勝負事って可能性があるものは全部やり切らないと神様はこっちを向かないんですよ」という言葉は、勝負師ならではの名言ですね。
(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)