『鎌倉殿の13人』名シーンの裏に中川大志の徹底したこだわりがあった「最後の、残したい意地」

投稿日:2023/01/16 10:09 更新日:

1月15日放送の「情熱大陸」(TBS系)では、中川大志さんに密着。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)の秘話が明かされ、注目を集めています。

中川大志

(画像:時事)

■『鎌倉殿の13人』名シーンの裏に中川大志の徹底したこだわりがあった「最後の、残したい意地」

「鎌倉殿の13人」で武将・畠山重忠を演じた中川さん。

今回の放送では、殺陣のシーンのリハーサルが行われている稽古場にカメラが潜入します。

その日行われていたのは、小栗旬さん演じる北条義時との対決シーンのリハーサル。

中川さんは小栗さんと意見を擦り合わせながら、演技を練り上げていきます。

義時と重忠は単なる敵同士ではなく、もともと幼なじみの関係。

そこで、中川さんは小栗さんに「子どもの時からの関係性のケンカっていうか、殴り合いになった方がいいですもんね」「真っ先に刀とって殺しに行こうというよりかは、最後の最後ほんと真っ向からぶつかって証明するっていう。それが最後の、残したい意地っていうか」と、台本を読み込んだ上で掴んだ自身の考えを伝え、シーンを作り上げていきます。

また、リハーサル段階では重忠が義時を脇に転がっている石で殴るシーンが用意されていました。

しかし、ここで「息詰まる攻防に用意されていた演出に、しかし中川は違和感を抱いた」とのナレーションが。

重忠は“武士の鑑”と謳われた人物。

中川さんは、そのような重忠が、刀ではなく石を手にとって相手を攻撃するだろうかと疑問に思ったそうです。

そこで、中川さんは監督に直接「最後、石でぶん殴るっていうのはどうですか?」と自らの疑問をぶつけます。

■中川大志が大河ドラマで培った小栗旬との信頼関係

問題のシーンは第36回「武士の鑑」の中で放送。
番組では実際の放送シーンも紹介。そこでは結局、石をとって殴る場面はありませんでした。

石を手にとる場面すら、撮影されることはなかったそうです。
スタッフが中川さんに「石のシーンなくなったんですね」と聞くと、中川さんは「小栗さんと話して『やっぱりちょっと(石のシーンが)腑に落ちてないんですよね、自分の中で』っていう話をちょっとさせてもらって」と答えます。

「重忠が、この戦に向かっていくモチベーションみたいなものを改めて考えた時に、やっぱり…そうですね、最終的にはああなりましたね」と、小栗さんと話し合った結果、演出を変えたことを明かしました。

■中川大志の徹底した役作りに視聴者「中川大志さんが畠山重忠役で良かった」

番組では他にも、主演舞台『歌妖曲』での座長としての姿などにも密着。

スタッフから「俳優の仕事は何が一番楽しい?」と聞かれると「誰にも見てもらえないんだったらやりたくないですね」と中川さん。

「辛い、大変なこともあるけど、最終的にはお客さんが見てくれるんで。それが楽しいっていう」と、俳優としての醍醐味を語りました。

今週の放送に対し、ネット上では「石で殴らなくて本当に良かったと思う。改めて、畠山殿を演じてくれてありがとうございます」「中川大志くん、24にして畠山重忠を理解し演出に意見できるの凄いしそれを全て受け止める小栗旬くんも凄い」「つくづく中川大志さんが畠山重忠役で良かった」との声が上がっています。

中川さんの役へのこだわりが、迫力あるシーンを作り上げたことが伝わってきましたね。

役者としての中川さんの活躍がますます楽しみになった視聴者も多いのではないのでしょうか。

【番組情報】
情熱大陸
https://tver.jp/lp/episodes/epk6tf5r09?p=569

(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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