4月21日、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之さんのYouTubeチャンネル「ナイツ塙の自由時間」では、ゲストにお笑い芸人のバカリズムさんを迎え「R-1グランプリ2022」決勝の結果について語る動画を公開。審査員を務めたバカリズムさんならではの視点が注目を集めています。
(画像:時事通信フォト)
■R-1決勝でZAZYが負けた理由とは?審査員・バカリズムが徹底解説「後半の完成度がちょっと落ちてる気がした」
「R-1グランプリ2022」決勝ではお見送り芸人しんいちさんとZAZYさんが対決し、お見送り芸人しんいちさんが優勝しました。
今回の動画では、審査員を務めたバカリズムさんがZAZYさんの敗因について語ります。
バカリズムさんは審査前、公平を期すために決勝出場芸人のネタを2~3回チェックしていたそう。ZAZYさんのネタについて「この間(R-1)のネタのもう1個前の、最後に歌になるパターンのやつがスゲーなと思ったの」とバカリズムさん。
「フレーズをどんどん重ねてってそれがボイパっぽくなっていって、最後にケツメイシの曲を歌うっていうネタが、上手い具合にちゃんと重なってボイパっぽくなって、さらに歌のチョイスも馬鹿馬鹿しくて」というイメージが強く根付いていたと言います。
しかし、R-1では「後半の完成度がちょっと落ちてる気がした」そう。「前半の言葉選びが上手くいってないっていうか」と、R-1では面白さを重視したあまり音楽ネタとしての完成度が落ちていたと分析。
塙さんも「今回は面白さだけで、合ってなかった。歌の下手さとかじゃないんですよね」と言うと、バカリズムさんは「フレーズが立ちすぎてて、逆に雑音になってたの」「今回詰め込みすぎて、ネタのチョイスも響きとかに寄りすぎて、多分後半がちょっと上手い具合にバチっとハマりきってなかったのかな」と指摘しました。
■バカリズムが悔やむZAZYの惜しさ「あぁもったいない」
バカリズムさんの指摘を聞き「凄いなそれ。ZAZY分かってなかったんじゃないですか?」と塙さん。
バカリズムさんは「だから俺1本目の時に『ちょっと後半がごちゃごちゃしちゃっててそこが上手くいっていれば』っていうのは言ったのよ」と、決勝1本目の時点で本人に指摘していたと言います。
しかし「でも2本目も同じくらいごちゃごちゃってしてたから、あぁもったいない、これ決まってたら」と、指摘が活かされていなかったとのこと。
2本目のネタでは「(お見送り芸人しんいちさんとは)曲のタイプは違うけど、笑いの方向性は同じだったじゃん」とバカリズムさん。
「その時点でZAZYが違う角度のネタを持ってきたら、もちろん笑いの量同じぐらいで、だったらもうZAZYだなって思ったの」「でも同じパターンだった」と、ZAZYさんの敗因を語ります。
その結果「シンプルでミスの少ない」お見送り芸人しんいちさんが優勝。もっとも、バカリズムさんとしてはZAZYさんも「同じぐらい面白かった」とまとめました。
■バカリズムの解説に視聴者「納得感がすごくある」
他にも、フリップ芸についてのこだわり等について語った塙さんとバカリズムさん。
今回の動画に対し、ネット上では「審査した側のなぜそのように審査したかの説明は納得感がすごくある」「ここまで完璧主義でストイックな感じ、まさに職人さんですね。こんな方に審査してもらえた芸人さんたちは凄く幸せだろうなあ」「しんいちよりZAZYだろ、と思ってたのですが説明に納得しました」との声が上がっています。
実際に審査員を務めたバカリズムさんの鋭い指摘に納得した視聴者も多かったようですね。
【番組情報】
ナイツ塙の自由時間
https://www.youtube.com/watch?v=nHoVKgHZp4E
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)