4月11日放送の「SWITCHインタビュー 達人達」(NHK Eテレ)では、 田中泯さんと橋本愛さんが対談。橋本さんが演技に開眼したきっかけを明かし話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
■『本当に下手くそだね』橋本愛、演技に開眼したきっかけを明かす!
#鎌倉殿の13人 今週も面白かったですね。#藤原秀衡 役の #田中泯 さん出演の #スイッチインタビュー が11(月)夜10:50 #Eテレ で放送!
「セリフにならない言葉」への思いについて語りますドラマの「画」には多くの思いが込められているんですね…☺#橋本愛 × #田中泯https://t.co/emM3aovO0L pic.twitter.com/SexivuRIQ0
— NHKスイッチインタビュー (@nhk_switch) April 10, 2022
演技に開眼したきっかけについて、橋本愛さんは「ちゃんとお芝居ができるようになりたいって本当にこの3〜4年前ぐらいに思って、でもきっかけは成島出監督っていう映画監督の方が『本当に下手くそだね』って言ってくれたのが結構きっかけだったんですけど」とコメント。
この話を聞いた田中泯さんが「それはラッキーだね」と伝えると、橋本さんは「本当そうなんです」と応えます。
続けて、橋下さんは「もうずっと本当下手だなと思いながらも何かこう…『今の良かったよ』みたいな事を言ってくれる事とかも多少あったので…。ずっと違和感はあったけどわからなくて、成島監督の言葉で『ですよね』みたいな。『下手ですよね?』っていう…。そこで何か合致して『じゃあ上手くなればいいんだ』っていう」と成島監督の心境の変化が生まれた事を明かします。
また、田中さんが「で、上手くなればいいとだけ思ってます?」と問いかけると、橋本さんは「はい!」と笑顔を浮かべました。
■田中泯、柄本明と交わした会話とは?
ここで、田中さんは「多分、下手っていう言葉は否定的な意味だけじゃなくて、僕なんか上手いって言われた事ないですもん。お芝居に関しては…。でもこの間も柄本明ちゃんと本当に久しぶりに同じシーンで一緒になったんだけど『泯さんが上手くなってなくて良かった』って言ってくれたんですよ。で、僕はそれで嬉しいんだよね」と柄本さんとのエピソードを紹介。
続けて、田中さんは「上手くなったねって言われるよりもはるかに嬉しくて」と話すと、橋本さんも「わかります」と相槌を打ちます。
そんな田中さんは「彼が言ってくれた下手さっていうのはちゃんと本当な事をできる限りやろうとしてるんだよねっていう事を言ってくれたんですよね。それはめちゃめちゃ嬉しくて」と柄本さんの言葉が嬉しかった理由を明かしました。
■田中泯と橋本愛の対談に反響
また、橋本さんは「私も『上手い』って言われるよりも『凄い』と言われるお芝居をしたいと思っていて『上手い』じゃなくてもう何か…。技術とかそんなのわけわかんないし知らないけど何か本当『凄いよね』っていう…。私自身がそういう役者さんの演技とかがすごく好きなので」と理想の役者像を明かします。
続けて、橋本さんは「役を生きるっていう方法を専門的に学ぶようになったんですよね。この2~3年で、そうするともう今までのお芝居してる感覚と本当に全然違って。他人なのにやっぱり限りなく自分だし、限りなく自分じゃないっていうすごく不思議な感覚なんだけどこれが真理だと思ってしまうような」とコメント。
そんな橋本さんは「何かそういう…あっこんな領域があったんだなって感動してから、やっぱり役を生きるって事がお芝居の醍醐味というか、これだなと思ってからはもうすごくお芝居が好きになりましたし。この仕事を流れるままに生きて良かったって思うようになりましたね」と演じる事が心底好きになった事を明かしました。
今回の放送について、ネット上では「橋本愛さんは限りなく真摯で楽しそうだし、その聡明さが伝わるから泯さんは率直に饒舌になる。観ているこちらも楽しい」「いるだけで田中泯さんが素敵だったし、橋本愛ちゃんは読書が好きなだけあって、話す言葉のチョイスが美しかった」「橋本愛と田中泯の対談がすごく面白い」などのコメントが上がっています。
成島監督に「下手くそ」と言われた事で演技に対して真摯に向き合えるようになったという橋本さん。そんなエピソードを興味津々になって聴いていた人が多かったようです。
(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)