3月29日、お笑いコンビ・ロザンのYouTubeチャンネル「ロザンの楽屋」では、アカデミー賞授賞式でウィル・スミスさんがプレゼンターに平手打ちした件について、ロザンが議論する動画を公開。深い考察に注目が集まっています。
(画像:AFP=時事)
■「僕は賛同しない」スミス"平手打ち事件"に菅が苦言!その理由とは…?
日本時間28日に行われた第94回アカデミー賞授賞式。
プレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロックさんが、スミスさんの妻を揶揄する言葉を使ったことで、スミスさんが腹を立て、その場で平手打ちした件が話題になっています。
菅広文さんは冒頭で、「その心情はすごく理解できる」「愛する人やすごく大事にしている人を揶揄された時に、その相手をビンタしたいって思う心情は、僕は賛同するんですよ」とコメント。
「でも、それといざビンタするっていうのは、僕は賛同しないんですよ」と、実際に平手打ちをしたことには賛同できないと主張します。
菅さんの意見に、相方の宇治原史規さんも「全く一緒です」と同意。
菅さんは、平手打ちしたくなる心情と、実際に平手打ちに及ぶ行為は分けて考えるべきといい、日本では「そこが皆ごっちゃになってる」と疑問を投げかけます。
菅さんによると、日本のネット等の意見では、スミスさんの行為に対し、「よかったんじゃないか」「悪くない」との意見が多く見られるとのこと。
しかし、菅さんは「ビンタをするっていうことは、僕は賛同するべきではないと思う」とはっきりと主張します。
特に、アカデミー賞授賞式の会場では、「どのような状況でも暴力は許容するべきではないっていう精神のもと、皆集まってる」と菅さん。
したがって、「それ(暴力)はやっぱり僕は許容したらダメだと思う」と言います。
■菅のシミュレーションに宇治原「ずいぶんあれやね…」
また、「いざ俺やったらどうするかな」と考えることが大事という菅さん。
「僕やったら、多分前出ていくと思うんですよ」と、自分で考えたシミュレーションを披露します。
「出て行って、マイク取って『今のは全然よくない発言ですよ』っていうことで、『これで終わるのもよくないと思いますし、妻はこういうことでこうです、これは面白いことなんですか? どうなんですか?』っていう風な問いかけをすると思う」と菅さん。
そして、「俺こういうお仕事をしてるから、コメディアンの潰し方ってわかるやん。だから俺、その方向であの人を潰すと思うねん」「で、こういう発言をするこのコメディアンの人を今後あなた達は笑えますかっていう方向に持ってくと思うねん。ホンマに腹立ったら」と、自分なりの場の持って行き方を語ります。
菅さんの考えを聞き、宇治原さんは「ずいぶんあれやね。リアルにシミュレーションしてみたんやね」と冷静にツッコミ。これには菅さん自身も大笑いします。
ちなみに、宇治原さんもシミュレーションしてみたそうで、「僕は退席すると思う」とのこと。
■ロザンの考えに視聴者「考察が聞けて納得」
他にも、周囲の対応や言葉の暴力をどう考えるかについて議論したロザンの2人。
今回の動画に対し、ネット上では「菅さんのシミュレーションは素晴らしく菅さんらしくて震えました(笑)」「これちょうどロザンの楽屋で話して欲しかったと思ってたんです。日本と外国で意見が分かれてるところの考察が聞けて納得です」「このトピックはお二方の意見を聞きたかった。すごく参考になりました」との声が上がっています。
まさに今世間を賑わせているこの話題。ロザンの意見を参考に、改めて自分ならどうするか、考えた視聴者も多いのではないでしょうか
【番組情報】
ロザンの楽屋
https://www.youtube.com/watch?v=VnieaQ56WcU
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)