3月3日、横峯さくらさんのYouTubeチャンネル「横峯さくらママ奮闘記チャンネル」では、日本ゴルフ界の託児所問題について熱く語る動画を公開。「託児所は作らなきゃダメです」と熱弁し、話題になりました。
(画像:EPA=時事)
■子供のための設備が整ったアメリカゴルフツアー
今年ママになって初めて日本ツアーにフル参戦する横峯さくらさんは、子供と一緒にツアーをまわることを決めたそうです。
動画冒頭で「私たちが息子を連れてツアーをまわっていくことについて、今ぶつかっている壁とか、託児所問題についてお話させていただきます」と語る横峯さん。
まずは、出産を考えるきっかけとなったアメリカツアーでの託児所の様子について「場所は毎回違うと思うんですけど。私たちが見に行ったときは、ゴルフ場に隣接したホテルの一室で、シッターさんが2人と教育してくれる先生が1人、その部屋の前にガードマンがいるという恵まれた環境が整っていました。子供も5人くらいいたかな」と振り返っていました。
一方、日本ツアーでの託児所事情については、「ゴルフ場の部屋をひと部屋、貸してくださいという感じでお願いしてあって、今(2022年2月の撮影当時)は返答を待っているところですね」と、アメリカとは違った現状を明かします。
「(日本のゴルフツアーで)『託児所を作ってください』と言っても、すぐには実現できないと思うんですけど、これからの女子ゴルフ界のためにも、もう少し(託児所について)考えてもらえたら嬉しいなと思いますね」と付け加えていました。
■ママゴルファー横峯さくら、日本女子ツアーの託児所問題に提言!「前例を作りたい」
今回、横峯さんの夫である森川陽太郎さんも同席していましたが、ここで森川さんが「実際にうちらも『子供をどうしようか…』って5〜6年は悩んだもんね」とコメント。
これに対し横峯さんは「ほんとそうだよね。日本ツアーで託児所があれば嬉しいなと思うし、作らなきゃいけないと思うんだよね」と断言します。
続けて「これからの若い世代の子たちが、結婚して子供が欲しいって思ったときに、預けられる環境がなかったら『(それでも)子供が欲しいから』『託児所がないから』って理由でゴルフを辞めなければいけなくなる。それはすごくもったいないし、これからのゴルフ界の発展にもつながらないって感じるから、そこはゴルフ協会さんお願いします!っていうところです。託児所は作らなきゃダメです!」と熱弁。
「前例があればスムーズなんでしょうけどね。それがないから…(自分が)前例を作りたいですね」と笑う横峯さんの目線から、強い決意が伝わってくるようでした。
■「今年が山場」初めての子連れフル参戦に不安も…
さらに横峯さんは、自身がママゴルファーとなって改めて感じたことがあるようで「『女子プロゴルファー』というくくりからもわかる通り、今は女性の社会進出が大事にされている時代だから、すごいチャンスなんじゃないかなって思う」と語ります。
「協会が託児所を作ることによって、本当にそれが女子ゴルフ界の発展につながって、協会も安泰…っていう感じになるんじゃないかと思うんだけど」と言及しました。
また、ママゴルファーとして「今年が山場」と話す横峯さんは、「1年間やってみたら、こういう感じかっていうのが分かるから…2年目はすごく楽になって『これは省けるね』とか『あのシッターさん良かったよね』っていう流れができると思う。けど1年目は、右も左も分からない状態だから、本当に…『やっていけるの?』みたいな感じ」とコメント。
これまで子供をシッターに預けた経験もないということで、初めて子連れでツアーをまわることに対する不安ものぞかせていました。
ネット上では「託児所が各所に増えれば、もっとママさんプレイヤーが増えるかもですね。それにしても本当に、夫婦二人三脚で頑張っているのが伝わってきます」「横峯プロが結婚・出産するまで、ゴルフ界の現状を全く知りませんでした。今後もどんどん発信してください!」「託児所、大変だろうけど頑張ってください!」などの声が上がっていました。
自身の境遇のみならず、今後の女子ゴルフ界の発展をも見据えたうえで「前例になりたい」と話す横峯さんの姿から、真の強さが感じられたのではないでしょうか。
【番組情報】
横峯さくらママ奮闘記チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=CjvcH3mnYfI
(文:くる美/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)