羽生結弦、4回転半ジャンプ成功へのポイントは…?「前傾気味に置いてる」織田信成の解説が"分かりやすい"

投稿日:2021/12/28 16:12 更新日:

12月27日、フィギュアスケーターの織田信成さんのYouTubeチャンネル「織田信成の"滑るけどスベらない"チャンネル」では、「全日本フィギュアスケート選手権2021」について解説する動画を公開。羽生結弦選手の4回転半ジャンプを分かりやすく解説し注目を集めています。

羽生結弦

(画像:時事)

■羽生結弦、4回転半ジャンプ成功へのポイントは…?「前傾気味に置いてる」織田信成の解説が"分かりやすい"

羽生選手が見事1位に輝いた今回の全日本選手権。フリープログラムの演技について、織田さんが解説していきます。

まず、羽生選手の全体的な演技について絶賛した後、4回転半ジャンプについて分析。織田さんは「羽生君のこの4回転アクセルの今の現在地、どこまで回ってるかっていうとこなんですけど」「この回転軸っていうのをだいぶこの、どちらかと言うと前側に前傾気味に置いてる」と説明します。

「そっちのほうがやっぱり、回転軸がこう背中に生まれやすいというよりかは締めてるここらへん(前側)に回転軸ができるっていうイメージなので、やっぱちょっと前傾気味に回転を置いてるなっていう。最後まで回り切るためにはそこらへんに回転軸を置いてないと、回転がまだ足りてない場面では難しいなっていうのはあるんですね」と分析しました。

織田さんによると、3回転半以降は「未知の領域」であり、速い回転をずっとキープすることが「感覚として難しい部分がある」とのこと。もっとも、その感覚をつかめれば「絶対飛べると思う」と語ります。

■羽生結弦の練習の方向性について「正解の方向なんじゃないかな」

2019年に行われた「ISUグランプリファイナル」では、羽生選手は「ややもう少し回転軸が後ろ気味」だったと語る織田さん。

「(グランプリファイナルでは)右と左足で回転をかけて、回転軸をジャンプを飛ぶ方向、後ろ方向に持ってきて、なるべくその、高さとか幅で回っていこうっていう感じではあった」とのこと。

しかし、今回は「右肩左足で生み出すこの回転力っていうよりも、空中でやっぱりいかに美しい回転軸を出せるかっていうところをポイントにして練習してるんだろうなっていうのはすごく見てて思いました」と言います。

また、「後ろ方向に流れて飛ぶと転倒とか足首のケガっていうところにつながってくるので、なるべく『コケたくないな』っていう意思が働いてしまうんですね」と、フィギュアスケーターならではの視点からも説明する織田さん。

「なので、今の羽生君の練習している、身体の持っていってる方向っていうのは、僕は正解の方向なんじゃないかなと思う」と前向きなコメントをします。

そして「そこからこう、徐々に回転軸が出来るなっていうか4回転半まで大分回れるようになってきたなと思ったら、もう少しスピードを出して回転軸をやや後ろ気味に持っていくっていうところの動きになっていくのかなっていうのは、見てて感じました」と、羽生選手の4回転半ジャンプ成功への期待を語りました。

■織田信成の解説に視聴者「分かりやすくて聴きやすい」

他にも、2位の宇野昌磨選手、3位の鍵山優真選手のスケーティングについて解説した織田さん。

ネット上では「織田さんの解説、すごく分かりやすくて聴きやすいです」「4Aに対するアプローチ方法、段階の話がメッチャおもしろかったです」「織田くんの解説大好きです!」との声が上がっています。

織田さんならではのわかりやすい解説で、より全日本選手権を楽しめた視聴者も多いのではないでしょうか。

【番組情報】
織田信成の"滑るけどスベらない"チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=ezGerYA9K6o
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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