12月27日深夜に放送された「M−1グランプリ2021 アナザーストーリー」(朝日放送/テレビ朝日系)。錦鯉の優勝を心から嬉しそうにするライバル芸人たちの表情が話題になりました。
■渡辺、長谷川とコンビを組んだのは「存在が面白かったので」
\本日放送!/
🏆#M1アナザーストーリー🏆
📺今夜23時15分~https://t.co/H8mHki70eE若い世代が台頭する中でお笑いを追求する #錦鯉 の信念とは?
「M-1」に人生を賭して臨んだファイナリストたちの想いとドラマ、ぜひご覧ください!#M1グランプリ #M1GP2021 pic.twitter.com/bGRZ1nkQKM— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) December 27, 2021
史上最年長でM-1チャンピオンに輝いたコンビ・錦鯉。番組では、そんな彼らがM-1
に挑んできた長い歴史を辿りました。
お笑いで花を咲かすため、かつての相方と共に北海道から出てきたボケ担当・長谷川雅紀さん。
しかし、何度M-1に挑戦しても結果を残せず、長年苦しんできました。そんな状態に追い討ちをかけるように、相方が病気になってしまったといいます。
コンビを解散しなければならなくなり、人生の目標を失った長谷川さんは、バイトとギャンブルに明け暮れるように。そのまま40歳という節目を迎えて「もう辞め時かな」と、芸人を辞めようとしていたそうです。
そんな彼へコンビを組もうと声をかけたのが、当時33歳で同じく長年芽が出ず、闇を彷徨っているような状態だったという渡辺隆さんでした。
長谷川さんとコンビを組んだことについて「馬鹿なおじさん余ってんなと思いまして…」と笑う渡邉さん。「面白かったですからね。何が凄いってわけじゃないけど、存在が面白かったので」と、当時を振り返りました。
■長谷川「ずばり…錦鯉は、渡辺隆なんですよね」、渡辺「雅紀さんの代わりはいないですから」
2012年にコンビを組み、毎月5本ネタを作り続け、舞台に立ってひたすら芸を磨いた二人。2015年には錦鯉として初めてM-1に出場し、準々決勝に進出。翌年2016年には、準決勝にまで進むことができました。
その後も努力を重ねた二人は、2020年大会でいよいよ決勝戦に進出、ファイナリストに。そして今年2021年も2年連続でファイナリストとなりました。
長谷川さんはインタビュアーに常々「ずばり…錦鯉は、渡辺隆なんですよね」と語っていたそうで「隆がいたから今があるって思いますもんね」と、相方への感謝を真っ直ぐ語っていたといいます。
一方の渡辺さんは、長谷川さんについて「歳取れば取るほど、あの人は面白くなっていく」と笑い「僕の代わりはいっぱいいるんですけど、雅紀さんの代わりはいないですから」と断言。
お互いが相方への感謝を忘れずに挑んだM-1。2021年は、とうとう上位3組にまで残ることができました。
■優勝の瞬間、長谷川に抱きつく渡辺に、視聴者も感動
いよいよ最終決戦が始まり、渾身のネタを披露する二人。「漫才という名の生き様」を見せつけました。
そして、結果発表の時。審査員7名のうち5名が票を入れ、見事錦鯉がチャンピオンに。
4回連続で「錦鯉」と名前が上がり、優勝を確信したタイミングで、渡辺さんは両手をグーにして挙げ、長谷川さんに抱きつきました。そしてそのまま耳元で「ありがとう」とささやいたのだとか。
相方からの感謝の言葉を聞いた長谷川さんの目には涙が。その後も涙が止まらない長谷川さんを前へ促し、優しく頭を撫でた渡辺さんでした。
この優勝直後の二人の姿に、感動したという声が続出。ネット上では「渡辺さんがまさのりさんに抱きつくところ何回見ても涙出ちゃう…」「かつておじさんたちの抱擁でこんなに涙が出たことがあっただろうか…」「こんなん泣くって」「ここまで泣けるおじさん同士のハグないだろ…!」など、思わず泣いてしまったというコメントが続出していました。
■M-1優勝の錦鯉を祝福するライバルたち…優勝決定時の舞台裏明らかに!
また今回は、錦鯉の優勝が決まった瞬間の、他の芸人たちの姿も映し出されました。
舞台袖で結果を見守っていたランジャタイ、モグライダー、真空ジェシカの6名は、錦鯉の優勝が分かった瞬間「おおー!」と大興奮。
ランジャタイ・国崎和也さんに至っては、その場で飛び上がるほど。皆でハイタッチをして、喜びを分かち合っていました。
また、最終決戦で競ったインディアンスの二人も、錦鯉の二人へ向けて笑顔で大きな拍手。特に、田淵章裕さんは「すげー!」と大きく口を開け、絶賛の声を上げていました。
この様子を見た視聴者からは、ネット上で「裏でほかの組が喜んでるの滅茶苦茶良いな」「モグライダーも真空ジェシカもランジャタイも自分のことのように喜んでる!!感動するーー!!」などの声が。
ほかにも「錦鯉がどんだけ愛されてんのかがわかる」「インディアンス田淵さん、同じ最終決戦を競い合ってる状態だったのに、錦鯉の漫才見た後にあんなにゲラゲラ笑って、最終結果見てる間も錦鯉の名前が呼ばれる度に歓声あげて、最後は泣いてたし、たぶん良い人なんだろうね…」「なんで敵の勝利を自分のことのように喜べるんだ。みんな好きになりそう」など、多くのコメントが並びました。
M-1の舞台で共にしのぎを削ったライバルの優勝を自分ごとのように喜べる芸人たちの温かさや、そうさせた錦鯉の二人の人柄に、思わず胸を熱くした人が多かったようです。
■オズワルドにも応援する声「来年こそ優勝してくれ…!」
一方で、あと一歩のところで優勝を逃してしまったオズワルドについて、ネット上では「錦鯉がモグライダーと真空ジェシカに祝福されながら上手側からはける時、オズワルドはそっち側には行かず別の動線からはけてるのを見て泣けてきた」「錦鯉の2本目を見てる時のオズワルドの2人の筆舌尽くしがたい表情に胸が詰まり、最終結果の巨人師匠で一瞬『アッ!』となった後、錦鯉が連続で出ていく横顔の変化までまざまざと見てしまって情緒壊れました…!」と、その様子に言及する声が。
さらに「オズワルドの悔しがる顔が本気で挑んでる証拠だよな」「オズワルド…胸が痛い…。来年こそ優勝してくれ…!!」など、オズワルドの悔しがる姿からM-1にかける熱い想いを感じ取り、胸を痛めたというコメントも多数ありました。
コンビ間の絆や共に戦ってきた仲間同士の絆、大会にかける本気の熱い想いなど、さまざまなストーリーが生まれたM-1グランプリ。今年のアナザーストーリーも、見応えたっぷりでしたね。
【番組情報】
M−1グランプリ2021 アナザーストーリー
https://tver.jp/corner/f0093874
(文:みなみぱん/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)