10月8日、タレントの黒柳徹子さんのYouTubeチャンネル「徹子の気まぐれTV」では、黒柳さんがNHKの就職試験を受けた時のエピソードを語る動画を公開。合格までの奇跡の道のりが話題を集めています。
(画像:時事)
■黒柳、NHKに合格できたのは奇跡が重なった結果だった「その時にやめちゃってたらやっぱり…」
1953年、テレビ放送開始の年にNHKの専属俳優としてデビューした黒柳さん。
今回、NHKに応募し、試験を受けるまでについて語りました。
音楽学校卒業後、人形劇を見て「自分の子どもに上手に絵本とか人形劇をやるお母さんになろう」と思ったという黒柳さん。
そういった技術を学べるところがないか母親に聞いたところ、「新聞に出てんじゃないの」と言われたそう。
そこで新聞の募集欄を見てみると、NHKがテレビ放送を開始するにあたり、専属の俳優を募集しているとの広告を見つけます。
しかも、NHKはその募集広告をたった1日しか掲載しなかったそう。「ずいぶん偶然だったんですけど」と黒柳さん。
「(NHKだったら)自分の子どもに読んであげる本の読み方ぐらい教えてくれるだろう」と思った黒柳さんは早速、履歴書を郵送します。
すると、後日NHKから大きな封筒が家に届いたそう。
中には黒柳さんが送った履歴書と共に、「なんであなたは、NHKに(履歴書を)持ってこいと言ったのに郵送したのか」と書いてあったそう。履歴書はNHKまで持参しなければならなかったのです。
その封筒が来たのは、俳優募集の〆切間近だったそう。黒柳さんは、いったんは「もういいや、やめちゃおう」と思ったとか。
しかし、「でもね、不思議だと思うのは、その時あたしもし(履歴書を出すのを)やめてたら、今日ここであなたに会うこともなく、ここでこんなことしてることもなかったのよ」と田川さんに向かって言う黒柳さん。
〆切ギリギリでしたが、当時新橋にあったNHKまで履歴書を持参したそうです。
■誰もいない試験会場、その理由とは?「あなた何でここに来たんですか?」
その後、黒柳さんは書類審査、第一次審査に無事合格し、筆記試験へと進みます。
筆記試験日当日、NHKまで向かうと、他の受験生が誰も来ていなかったのだとか。
守衛に聞くと、「あなた何でここに来たんですか? 今日は明治大学の講堂ですよ」と言われたそう。黒柳さんは、試験会場を間違えてしまったのです。
すでに試験時間にも間に合わなそうだったため、いったんは「やめよう」と思ったそう。
しかし、「その時にやめちゃってたらやっぱり、今日なかったのよ」と黒柳さん。
あきらめて新橋の駅まで歩いている途中で、突然お小遣いの1000円札を1枚を持っていたことを思い出します。
そして、タクシー乗り場に行って1000円札を取り出し「お茶の水行かれますか!」と聞いてタクシーをつかまえ、会場の明治大学まで行ったのだとか。
試験開始時間には少し遅れましたが、無事に受験できたそうです。
■視聴者「楽しくてずっと聞いていたい」
動画では他にも、実技試験の様子や筆記試験の内容を臨場感あふれるトークで聞かせてくれました。
黒柳さんのトークに対し、ネット上では「ほんとにNHKを最後まで受けて受かってくださってよかったです~」「あ〜徹子さん。面白い(笑)久しぶりに涙を流しながら笑いました」「徹子さんのお話楽しくてずっと聞いていたいです。田川さんとのコンビほっとします」との声が上がっています。
黒柳さんのハラハラドキドキの就職試験トークに聞き入った視聴者も多かったようですね。
【番組情報】
徹子の気まぐれTV
https://www.youtube.com/watch?v=AW6oPimpHPU
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)