9月16日、つんく♂さんのYouTubeチャンネル『つんく♂エンタメチャンネル』では、タカハタ秀太映画監督をゲストに迎え、バラエティ番組『ASAYAN』(テレビ東京系)の番組ディレクターを務めていた当時の話やエンタメ論などで盛り上がりました。
(画像:時事)
■大人気オーディション番組誕生のルーツ
つんく♂さん曰く、タカハタさんと本格的に一緒に仕事をしたのは、モーニング娘。のデビューが決定した1997年の『ASAYAN』(テレビ東京系)だったそうです。
「(大阪から)東京に来てから、ちょっとずつ音楽番組に出演して、いろんなテレビ番組にも触れて、タカハタさんの番組も、もちろん観てました」というつんく♂さん。
タカハタさんは『ASAYAN』のルーツについて「(当初の番組構成は)1時間あるうち、前半が『浅草橋ヤング洋品店』で、後半が『コムロギャルソン』になってるんですよ。その後に全体が、英語表記の『ASAYAN』になったんです」と補足します。
さらにタカハタさんは、「『コムロギャルソン』から我々が絡みだして、ナイティナインが絡みだして、そのうち、つんく♂さんが絡んでくる。その時にはもう、モーニング娘。をはじめ、演出と放送作家とつんく♂さんで、番組を回してた感があるじゃないですか。何でもできちゃうっていう」と、当時を振り返りました。
■敗者復活組からのデビュー、そして全国区へ
続けて、モーニング娘。誕生の経緯について、深掘りする流れになりました。
モーニング娘。は、当時『ASAYAN』で行われた「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」の敗者復活組によって結成されたグループ。これについて、タカハタさんは「そこ(オーディション)で落ちた子たちを集めて、そこから(モーニング娘。が)デビューするんだけども。デビューしてからも、また増員させたりなんかして、どんどんイジって、イジって」と語ります。
また「番組とともに話題を集めはじめたあたりで、TBSの『うたばん』でも石橋貴明さんがイジってくれたり、中居正広さんがイジってくれたり。そこでやっと『ASAYAN』がテレ東なのに全国区になった感じがありますよね」と続けました。
さらにここから、モーニング娘。のメンバー選出に関する驚きのエピソードが飛び出します。
■モーニング娘。は当初2人だけの予定だった!?初めて明かされた奇跡のストーリーとは
タカハタさんは「つんく♂さんは最初は『シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション』を落ちた子の中で、安倍(安倍なつみさん)と飯田(飯田圭織さん)だけでいいって言い切ったんですよ」と。
これを聞いたつんく♂さんは、「え?そうやったっけ?」と身に覚えのない様子でした。
続けてタカハタさんは、「そう!それじゃあ番組として面白くないから、まず安倍さんと飯田さんのほんわかした可愛い感じの対抗馬的な感じで、ちょっとヤンキーっぽい石黒彩さんはどうですか?ってなって」と、饒舌に話し始めます。
さらに「お茶の間にも子供が居るから、子供の興味を引く、最年少の福田明日香さんはどうですか?だったら、日曜日の夜に寂しく観ているOLさんも居るだろうから、最年長の中澤裕子さんも入れて5人でどうですか?って。そこで初めて面白い、思いもよらない群像劇の展開になった」と、意外な誕生秘話を明かしていました。
■モーニング娘。は「あの5人だから転がった」
こうした話の中で、タカハタさんとつんく♂さんが口を揃えて話していたのは「モーニング娘。はあの5人だから成り立った」ということでした。
特につんく♂さんは「でも、あの2人(安倍さんと飯田さん)だけだったとしても、結果としてデビューはさせなかったと思いますね。やっぱり、あの5人だから転がった」としみじみ語っていました。
一世を風靡したモーニング娘。誕生の裏にあったドラマが明らかとなり、驚きとともに感動を覚えた人も多かったのではないでしょうか。
また、動画では「テレビバラエティと映画の現場の違いについて」や、タカハタさんがビートたけしさんからかけられた「バラエティは何でも出来なきゃいけない」という言葉の真意など、聞き応えたっぷりの話が多々ありました。
90年代から共に一線で活躍してきた二人による懐かしくも新鮮な話題の数々に、思わず引き込まれた人も多かったようです。
【番組情報】
つんく♂エンタメチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=oumSGMtRXD8
(文:くる美/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)