9月14日、音楽バラエティ番組『ROCK FUJIYAMA』(テレビ東京系)のYouTubeチャンネル「ROCK FUJIYAMA Channel」では、4人組バンド・Official髭男dismのヒット曲「Cry Baby」について解説する動画を公開。楽曲が持つ"変態ポイント"が話題を集めています。
■Official髭男dismは「超変態です」マーティ・フリードマンによる『Cry Baby』の解説がわかりやすい!
「Cry Baby」について、ギタリストのマーティ・フリードマンさんは、「この曲全体的には、超変態です」と断言。
すかさず、DJのKENさんから、「マーティが言う『変態』はですね、この番組では史上最高級の褒め言葉です。お間違えの無いように!」とフォローが入ります。
早速、マーティさんが楽曲の"変態"ポイントを解説。
まずは、Bメロからサビへかかるつなぎポイントについて。
マーティさんは、「普通の人だったら、ちょっとありがちな(コードの)進み方はなると思いますね」と、原曲ではなく"ありがちVer."を実際にギターで奏でます。
「全然目立たない」普通のコード進行だという"ありがちVer."。
「普通にそんなに頑張らない現場だったら、このコード進行とこのメロディになる可能性が高い」「だから、いちいち頑張ってるヒゲダンが大好きですよ」と、独特の表現をするマーティさん。
そして「変態ポイントが多いんですよ!」と、原曲のメロディを演奏。先ほどの"ありがちVer."とは一転、サビになると突然メジャーコードへと変調します。
横で聴いていたギタリストのROLLYさんは、「なるほどやね。一回サビに行った時に急に違う曲、バッと開いた感じが、違う曲が聞こえてくるね」と感心。
■ヒゲダンのおかげで「未来が非常に輝いている?」
マーティさんは、「(ヒゲダンのような)冒険的な音楽が増えると、聴いてる人たちの耳が成長するんですよ」「それは相当、今のいい現象ですよ」とコメント。
「Cry Baby」Bメロの後半は、ずっとマイナーコードで進行。
典型的なマイナーコード進行に耳が慣れていると、次のサビも当然マイナーコードが来ると思うはず。
ところが、それを裏切り突然メジャーコードで始まるサビ部分。
マーティさんは、「そこがすごい美味しく感じます」「リスキーですよ。そういうなんか、(音楽)理論違反のコードの選択肢」と解説します。
KENさんも、「その違和感が逆になんかこう、フックになるというか」とコメント。
ROLLYさんは、"生まれたばかりの鴨の子が、初めて目にした物を母親だと思ってついて行く"現象を例えに出し、「生まれた時からヒゲダンで育った人は、もっとより変態になっていく」と言います。
するとマーティさんも「そういうところです!」と同意。
そして、「だから未来が非常に輝いていると思います」「もっと面白い裏切り方いっぱいありますので」と、ヒゲダンの楽曲の魅力について語りました。
■マーティのヒゲダン解説に視聴者「わかりやすくて楽しい」
「Cry Baby」について、全部で3つの"変態ポイント"について解説したマーティさん。最後は一言「ヒゲダンは、裏切りが超変態じゃん!」とまとめました。
マーティさんの解説に対し、ネット上では「転調連発のすげぇ面白い曲と思って最近ずっと聞いてたけど、なぜこれほどまでに惹かれるのか、マーティーの解説で音楽的に理解が深まった」「マーティの解説わかりやすくて楽しいです」「ヒゲダンは変態。でもヒゲダン聴きながらこんなこと考えちゃうマーティさんはド変態です笑」との声が上がっています。
ヒゲダンの楽曲がなぜあれほど心に響くのか、マーティさんのわかりやすい説明で納得した視聴者も多かったのではないでしょうか。
【番組情報】
ROCK FUJIYAMA Channel
https://www.youtube.com/watch?v=Rdp_7Kx2Q3Q
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)