8月22日放送の「SWITCHインタビュー 達人達」(NHK Eテレ)では、女優の柴咲コウさんが経済思想家の斎藤幸平さんと対談。柴咲さんが昨年出演したNHK連続テレビ小説「エール」について語り話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
■柴咲コウ、朝ドラ『エール』でオペラ歌手役に挑戦した理由を明かす!
北海道との2拠点生活で女優と農作業の両立をスタートさせた #柴咲コウ。
マルクス研究をベースに地球の未来を思索する経済思想家 #斎藤幸平。立ち位置を超えて理想の未来がクロスする。
【こんや10時】#Eテレ #SWITCHインタビュー達人達 斎藤幸平×柴咲コウ
★#NHKプラス でも配信!★ pic.twitter.com/X4YKo1cp2Y— NHKスイッチインタビュー (@nhk_switch) August 20, 2021
柴咲さんはNHK連続テレビ小説「エール」で、世界的に活躍するオペラ歌手・双浦環を演じました。
このことについて、斎藤さんは「僕、オペラすごい好きで、ベルリンにずっといてオペラはすごい見てたんですけど。でも本当プロかのような」と劇中の柴咲さんの歌声を絶賛します。
斎藤さんが「あれは吹き替えじゃないんですよね?」と尋ねると、柴咲さんは「あれ自分で歌いました」とコメント。
その理由について、柴咲さんは「全く歌をやってなかったらそうしてたと思うんですけど、やってたんでそれはできないなと思って」と吹き替えなしでオペラ歌手役に挑戦したと言います。
さらに「だから声楽をきちっと習ってもいないし、そういう所に…学校も行ってないから本当に 一から習うっていう。何だろう?掘り下げたいんですよね。何でも、ペロンってやるんじゃなくって、まずガッツリ知りたい。それではまるかどうかは分からないけど」という柴咲さん。
続けて「こんな仕事で関われる機会を頂いたんだったらやってみないと、本当にやりたい人だって別にもいるわけじゃないですか。その役だったりとか歌で自信のある方たちもいる中で、その役を私が担うことになったっていうんだったら、もうちょっとやっぱそこは追求していかないと駄目だろって思うんですよね」と、とことん取り組む理由を力説しました。
■柴咲コウ、スランプはあったのか?
役者という職業の特殊性について柴咲さんは「ただ私のこの立場というか仕事としては、それ一つ追求して職人になるかっていったらそうではなくって…。その期間だけガッツリと集中して向き合って、そしてまた違う現場に行き、違うもので今度は研究していかなきゃいけない。3ヶ月後、またさよならしてみたいなそんなサイクルなので」とコメント。
これに、斎藤さんは「そこが私とちょっと違うのかもしれない。僕はず~っとマルクス(哲学者のカール・マルクス)をたぶん今後も研究はしていくと思うんですけど、あれですか? じゃああんまりその…スランプとか、何か こう…もうちょっとしんどくてやめたいなとかはない?」と質問します。
すると、柴咲さんは「全然ないです。あの… だからいい感じに休んだりもしてるし、何か出稼ぎ的な感じで3~4ヶ月みっちり働いて、ちょっと休憩はちゃんとするみたいな。結局考えることが好きなんですよ。何かを考えているのがストレス発散的なところがあるので…。何もできないのって3日ぐらいしかもたないというか」とこの仕事を辞めたいと思ったことは1度もないことを明かしました。
■柴咲コウ×斎藤幸平のトークに反響
今回の放送について、ネット上では「柴咲さんと斎藤さんでどんな対談になるのか全く想像できなくて興味本位で見始めたらなかなか面白かった」「柴咲コウ、とっても面白かった!!」「個人的に最近のSwitchインタビューで白眉!柴咲コウの考え方とか話し方とか共感度めちゃアップ。自分の考え話終わった後の表情とか。つか斎藤さんってパンクもやってて、柴咲コウの番組や発言もチェックしてて インタビュアとして有能」などのコメントが上がっています。
女優という職業について語った柴咲さん。そのプロフェッショナルな考え方に興味を持った人は多かったのではないでしょうか。
(文:かんだがわのぞみ)