8月9日、お笑いコンビ・ロザンのYouTubeチャンネル「ロザンの楽屋」では、新型コロナウイルスのワクチン接種について宇治原史規さんと菅広文さんがディベートする動画を公開。副反応の報道に対する考えが話題になっています。
■ロザン、ワクチン副反応報道に懸念「(若者が)打たなくなってしまう可能性がある」
すでに2回目のワクチン接種を終えたロザンの2人。副反応としては、頭痛や倦怠感などがあったものの熱は出なかったそう。
菅さんは「こんだけね、副反応が結構きついっていう報道があって(若者は)ワクチン打つかな?」と問題提起します。「(ワクチンを)打つ、打たないは個人の自由」と前置きしつつ「打とうと思ってた若者も、打たなくなっていってしまう可能性があるんじゃないかな」と懸念していると言います。
年代別の副反応に関するデータについてはまだ少ない段階であるものの「少ない中でのデータは出すべきなのかなとちょっと思ってきて」と持論を展開する菅さん。「今んとこの報道やと、高熱マストやで」と、今の報道の仕方では、ワクチンを打てば必ず高熱が出るように思えてしまうと言います。
菅さんは「俺はそれやったらやめとこうかなって思う人が出ても、20代やったら分からんでもない」とコメント。宇治原さんも「高熱はマストではないんやけど、マストやと思ってしまうね。うん、今出てるような記事とか」と同意しました。
菅さんは、40~50代以上であれば新型コロナウイルス重症化リスクと引き換えにワクチンの副反応を選択する人が多いと分析しますが「若者は、高熱って結構やで。38、9度出たら結構しんどいよ。それ(ワクチン接種)やる?」と疑問を投げかけます。
■ワクチン接種はギャンブル?ロザン菅の例えが深い
宇治原さんは「打とうと思う人を増やしたいんであれば、何か戦略を考えないといけないよね」とコメント。
菅さんも「絶対やったほうがいい。付加価値つけんと無理やと思う」と強く同意し「だってさ、ちょっとギャンブル性あるやんこれ」と、ワクチン接種をギャンブルに例えます。
あくまで例えですが、ワクチン接種は1万円賭けたとして、高齢者であれば100万円、40~50代であれば10万円当たる可能性があるようなもの。しかし、若者の場合、1万円賭けて8000円しか戻らない可能性が高いように見えると主張しました。
事実としてそうではない部分もありますが、報道だけを見るとそのように見えてしまっていると菅さんは語ります。
菅さんが「このギャンブルしても、どんだけ勝っても8000円やから。やる?」と聞くと、宇治原さんも「そうなったらやらへん」「だから、その感覚に陥らへんように誘導せなあかんよね」と返答。
菅さんは「だから、2000円分、3000円分の付加価値がいるって話」と提案します。
■「データをきちんと出してほしい」視聴者からも様々な意見
菅さんの提案に対し、宇治原さんは「僕はロマンチストじゃないですか。だからやっぱりね、どうしてもそういうことじゃなく誘導できないかって思ってしまう」と言い、宇治原さんなりの考えも披露。
若者にワクチン接種したいと思ってもらうためにはどうしたらよいか、さらにディベートを繰り広げました。
ネット上では「無症状のケースもあるということがもっと認識されればいいなぁと思います」「菅さんがおっしゃるように、ワクチンを打った人の感染率、重症化率のデータをきちんと出してほしいです」「このテーマに対するリアリスト対ロマンチストのディベートとても興味深かったです」との声が上がっています。
ワクチン接種について、報道に惑わされず自分で判断することの大切さを考えさせられる動画となったのではないでしょうか。
【番組情報】
ロザンの楽屋
https://www.youtube.com/watch?v=V1hi4MVAX0s
(文:二木もなか)