5月26日放送の「ボクらの時代」のゲストに、フジテレビアナウンサー・佐々木恭子さん、脳科学者・中野信子さん、ニューヨーク州弁護士・山口真由さんが登場。とりわけ、番組内での中野さんの"かわいい"に対する考え方に反響が寄せられています。
話題の東大祝辞を分析
「皆わざと100点取らないの?」 東大出身女性が感じていた驚きの本音とは #ボクらの時代 #佐々木恭子 #中野信子 #山口真由 #東京大学 #東大 https://t.co/vGvwSfxOFM
— Muscat(マスカット) (@muscat_fujitv) May 25, 2019
日本最難関の東京大学出身の佐々木恭子さん、中野信子さん、山口真由さんが出演した26日放送の「ボクらの時代」。早速、トークの話題は、東京大学の入学式で上野千鶴子東大名誉教授が読んだ祝辞が世間を騒がせたことに移ります。
中野さんは、上野名誉教授は「全国に流れることを知っていて、(計算して)わざわざこういうことをおっしゃったんだな」とコメント。「性差別問題」を盛り込んだ祝辞が話題になったのですが、メディアを通じて全国ネットで放送されることを意識していたのではという分析をします。
すると、山口さんも「今までの女性学の研究のエッセンスを前半に詰めていた」と語ります。一方で、山口さんは「あれは強者の理論」「だからあれって共感得にくくなるんじゃないかな」と語り、自身がニューヨークから帰国後、収入がなく苦しかった時にフェミニズムとか言ってられないほど追い込まれたことを回顧。ジェンダー研究のパイオニアとして知られる上野名誉教授とは別の考え方を述べます。
「今まで自分の中で蓋をしてきた感情が…」
2人の話を聞いた佐々木さんは上野名誉教授の祝辞について、「今まで自分の中で蓋をしてきた感情が蓋が空く感じがした」とコメント。佐々木さんは、就活の時、結婚したら仕事はどうすると聞かれた時、結婚しても何しても仕事を続けるのが夢と伝えたそうです。
しかし、その話を聞いた年配の男性達からは、「みんな、最初、そういうんだよ。ハッハッハッ。みんないい人見つけて辞めて行くんだよ」と言われることが多かったようで、そうした過去の苦い記憶もあって、今回の上野名誉教授の祝辞については、「蓋が空く感じ」を覚えたようです。
"かわいい"に対する持論を述べる中野信子
番組の中で、とりわけ、印象的だったのが、中野さんの「かわいいっていう価値ってどうです。目減りする価値だから追求しても、コストパフォーマンス悪いじゃないですか」という言葉。
若いうちしか"かわいい"と言ってもらえないことに対して、コスパ悪いという表現がわかりやすくしかも面白いですね。この中野さんの意見に対して佐々木さんも共感。オリンピックで取り上げられる"美女アスリート"特集についての違和感を語ります。
誰かの個人的な視点で選ばれた"美女"という基準への疑問と、競技そのものと関係ないことを必要以上にピックアップすることに、報道する側からの疑問を投げかけました。
中野信子の言葉に共感の声
ネットでは、放送を見た人から、「中野信子さんの『"かわいい"はコスパ悪い』に笑ってしまったw」「『かわいいは目減りするからコスパが悪い』この放送だけで中野さん名言集作れるな」「かわいいという価値観はコスパ悪い、めっちゃわかる。爆笑笑笑」「これは普遍的価値があると思う」などの声があがっていました。
3人ともトークがうまくて、自分の考えをしっかり持っているので、もっと話を聞きたいと思える充実した放送回だったのではないでしょうか。(文:かんだがわのぞみ)