<記事提供:COCONUTS>
3月2日放送の「宮野真守のRADIO SMILE」(文化放送)では、パーソナリティの宮野真守さんがはミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」の裏話を語り注目を集めました。
(画像:時事通信フォト)
■宮野真守、帝劇クローズド公演に感慨
帝国劇場での東京公演を終えたミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険」で、宮野さんはジョジョこと主人公のジョナサン・ジョースターの宿敵のディオ・ブランドー役で出演。
東京公演は終わったものの同作は3月には北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru、4月には兵庫県立芸術文化センターでの公演を予定しています。
“日本ミュージカルの聖地”として知られる帝国劇場は、2025年に建て替えのための休館を発表。
そうしたこともあって、宮野さんは「帝劇のクローズドで立てたのが千穐楽の日で感慨深くて、それこそ『王家の紋章』で初めて立った時についに帝劇に立てたっていう喜びを噛み締めながら…。今回また重要なタイミングで帝劇に立てた、色んな経験を経てあそこに立てたことが自分でも誇らしくて、とても神聖な気持ちになった。感謝がとまらなかった」と特別な経験になったことを明かします。
続けて、宮野さんは「そのステージ立てる素晴らしい人間でありたいなって…。まあ人間やめてるんですけど」と劇中でのディオの台詞を引用し周囲を笑わせます。
■宮野真守、ミュージカル「ジョジョ」ディオ役裏話を明かす
公演を見たリスナーから「ディオの『人間をやめた』後の表情や動きが本当に人間とは思えない動きで、関節がどうなってるんだろう?と怖くなりました」とメッセージが届きます。
宮野さんは「体がダメージを受けて、それが石仮面の力で急激に再生するするみたいな動きができないかなと思ってやってみました」と石仮面で力を得た瞬間のディオの動きにこだわったことを明かします。
Wキャストではなくシングルキャストで、昼と夜の公演を行った宮野さん。
そんな宮野さんは「千穐楽が一番調子良かったね俺、なぜか。途中苦しい時もいっぱいあったんだけど、本当にカンパニーに支えられて、歴戦の経験が…こういうしんどい時はこっちに逃がすとか、こういう声・体の使い方してみようとか、結構地獄にいることが多いんで、備わっている素養がいっぱいあるんで何とかやりましたね。昼・夜が続いた日はヤバかったですね」とこれまでの経験が役だったと公演を振り返ります。
原作ファンだけでなく未読の人からも好評だったというミュージカル「ジョジョ」。
宮野さんは「今回、脚本的にはそれぞれのバックボーンとか深掘りしていたりするんだけど、さらに現場では原作リスペクトをみんなが最大限に持って、ここの原作の動きを大事にしようとか、ここの台詞のこっちを原作の寄せてとか、本当に現場レベルで色々話してみんなで作っていったっていう感じですね。だからこそ再現度とかも言ってもらえるし、でも、ミュージカルならではのストーリー展開とも言ってもらえるし…。努力したもの、みんなでね」とキャスト・スタッフと全身全霊をかけて作品を作り上げたと熱弁を振るいます。
また、宮野さんは「(ディオは)生まれついての悪とか言われてるけど、環境も含めて『生まれついて』だと思ってるから、生まれついての悪っていう言葉だけだと表面的に感じがちじゃん。でも、その性質って本当に個性だからどう転ぶかわからないんだよ。それが環境次第、そこに生まれついたってことは生まれついての悪なんだよっていう感覚はあるよね」と、ディオの人生を自分で深掘りして役を作っていったことを明かしました。
今回の放送にはネット上で「帝劇のクローズド、本当、一緒に時間共有できた事が幸せでした」「宮野さんも帝劇もジョジョもディオもカンパニーの皆様も本当に本当に本当にありがとうございました」「ディオの深堀マモさんのディオ・ブランドー凄かった」などのコメントが上がっています。
宮野さんにとって帝劇の舞台がどのように特別なのかが伝わってきました。
また、ディオの「悪」を深掘りしていく様子が詳しく語られ、その解釈に唸った人も多かったのではないでしょうか。
宮野さんの役への素晴らしい取り組み方を改めて感じ、より一層ファンになるような放送となっていました。
(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)