「車の中で自力で人工授精」病院に拒否されるLGBTカップルの出産事情が話題「ねほりんぱほりん」

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ブタに扮した顔出しNGの訳ありゲストから、モグラの人形に扮した聞き手の山里亮太さんとYOUさんが、話を聞くトーク番組「ねほりんぱほりん(NHK Eテレ)。12月5日の放送では、「LGBTカップル」のカップルが登場。「LGBTカップル」ゆえの悩みなどを語り話題を集めています。

「ねほりんぱほりん」に「LGBTカップル」が登場

5日放送の「ねほりんぱほりん」にゲストで登場したのは、交際10年目になる「LGBTカップル」のカナさんとハルコさん。共に保育園で働く2人は職場で出会い、日本の法律上は結婚は認められませんが、カップルとして過ごしてきました。カナさんに出会う前は「今まで、バレたら本当にもうこの世の終わりというか、死ぬぐらいのレベルで、嘘をちょっとずつ盛り込みながらバレないように生きてた」と語るハルコさん。けれども、職場での「LGBT」講習会を通して、カナさんが「LGBT」であることをカミングアウト。自分と同じ人がいることを知ったハルコさんはカナさんを飲みに誘います。けれども、自分が「LGBT」であることをなかなか言い出せず、終電間際になってついにカミングアウト。「何で早く言わないの?」と怒られてしまいますが、これがきっかけで2人はカップルになり同棲も始め、現在に至ったようです。

出産していることを明かすハルコさんカナさん

放送の中で、ハルコさんとカナさんはそれぞれ出産して、5歳と3歳の2人の娘がいることを明かします。「LGBTカップル」は日本では現状、婚姻は認められていません。法的に婚姻関係を認められないカップルは、病院で人工授精を受けることができないため、自力で人工授精しなければなりません。病院側も法律で決まっていることであるため拒否せざる得ないという状況のようです。そうした事情もあり、子供産むことについては、ハルコさんとカナさんは話し合いを重ねるなど相当に悩んだようでした。最終的に2人は「いろんなこと考え過ぎると、私たち性的マイノリティーは何もできなくなってしまう」という考えから人工授精すること決意。2人は「精子バンク」を通して、同じ男性から精子の提供を受けます。

ただし、法的婚姻関係ではないため、病院での人工授精はできません。車の中で自力で体外受精する方法を採用したそうです。人工授精の方法は「排卵日の検査をして、月に1回の排卵が近づきました、今夜です」と精子提供男性に連絡。精子は冷えてしまうと死ぬので、タオル巻いてホッカイロで温めながら温度を保ち、車の中で自分たちで、スポイトのような専用器具で人工授精を行ったそうです。2人とも、2回目の人工授精で妊娠して、現在は4人家族として暮らしています。今は幸せに暮らしていますが、2人の子供が大きくなってから、両親が共に女性ということに子供が疑問を持つようになることには不安も吐露。2人は「いろんな人がいるから、変って言ってくる人の方が変っていうか、そういうのは気にしないでっていうことを、子どもの心にちっちゃいうちから積み重ねていきたいな」とコメント。力強い言葉で、偏見はあるかもしれないが、そうしたものに負けず、2人の子供を育てていきたい意気込みを語っていました。

自力での人工授精に驚きの声

今回の放送で特に反響が大きかったのは、やはり、法的に婚姻関係を認められないカップルは、病院で人工授精を受けられず、自力で人工授精しなければならない事実。「精子バンク」では無料で精子の提供を受けて自力での人工授精は可能。けれども、病院でおこなわない人工授精には感染症などのリスクがある点を番組でも解説していました。「生産性とやらが欲しいなら同性愛者も安全に出産できるよう法整備すればいいじゃん」というコメントが寄せられるなど、これから「LGBT」の人達を守るための法整備についても考えさせられます。また、他にも水田水脈氏による例の論文や、炎上騒動が話題になった保毛尾田保毛男についても、多くの「LGBTカップル」の人たちを傷つけたという言葉もあり、中身の濃い内容になりました。

ダイジェスト版ですが、この日の放送は誰でも視聴可能なので、興味のある方はご覧ください。


(文:かんだがわのぞみ)

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