3月9日放送の「ごごナマ」(NHK総合)では、女優の松下奈緒さんがゲストとして登場。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(2010年)で共演した大杉漣さんについて語り、話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
■松下、大杉さんとの共演を振り返る
松下さんは、漫画家・水木しげるさんの妻・武良布枝さんの自伝を原案にした「ゲゲゲの女房」でヒロイン・布美枝を演じ、脚光を浴びました。
そんな松下さんがドラマの中で印象に残っていると語るのが、父親・源兵衛役を演じた大杉さんとの共演シーン。
大杉さんの印象を尋ねられた松下さんは、「とにかく包み込まれるような温かさと、私だけではなくスタッフの皆さんにもすごく毎日優しく色んな言葉をかけてくださる方で…。漣さんが現場にいてくださると、それだけで安心できるというか、すごく頼ってしまったところが私もたくさんあったんですが」とコメント。
続けて、「特にお父さん役というのもあったので、結婚する前までは一番ご一緒するシーンが多かったりとかして、とにかくいつも私の体のこととか、メンタル面を本当に気遣ってくださって…。今話してても、色々思い出しちゃうんですけど」と、大杉さんが現場で温かく接してくれたことを明かします。
■松下、大杉さんのアドリブで「覚悟ができた」朝ドラ『ゲゲゲの女房』撮影秘話に「涙腺崩壊」の声!
ドラマの中で松下さんがとりわけ印象深いと語るのが、お見合いすることを源兵衛と約束するシーン。
数ある中でこのシーンを選んだ理由について、「結構、この撮影をした時っていうのが、撮影が始まってまもないころだったんです。まだお見合いする前なんで、結構早い段階での
撮影だったんですけど」とコメント。
また、「最後の漣さんが頭ポンってしてくれるのも、あれも漣さんのアドリブでやってくれたんですね。それだけで私はヒロインとして生きていくんだっていう覚悟ができたシーンでもあったので」と話し、当時の思い出を振り返ります。
松下さんによると、このシーンの撮影前は大杉さんとの共演、そして、ドラマの後の展開で肝になるシーンの撮影ということもありプレッシャーを感じていたとのこと。
「結局、このシーンを撮り終えたあとに漣さんがひと言、『本番が一番良かった』っていうことを言ってくださったんですよね。それまで自分が悩んでたりちょっとどうしようかなっていう気持ちが全部、そのひと言で吹っ飛んでしまって」と、大杉さんが本番の演技を褒めてくれたことを明かします。
続けて、「漣さんはこの言葉を何気なく、さりげなく、私にかけてくださったんですけど…。この言葉と漣さんの存在で、私はちゃんと布美枝として生きていこうって、最初に感じられたそういうシーンでもあったので、非常に思い出に残っています」とコメント。
今回の放送にはネット上で、「ゲゲゲは主役二人も素晴らしかったけど、大杉漣さんと竹下景子さんがめちゃ良かった」「やはり『ゲゲゲの女房』の映像だけで泣けてくる。大杉漣さん演じた父親と布美枝の場面良かった。祖母は野際陽子さんだった」「ゲゲゲの話の時とかずっと涙腺崩壊してた」などのコメントが上がっています。
松下さんが「ゲゲゲの女房」での大杉さんとの共演シーンについて、しみじみと語るのが感動的でした。
(文:かんだがわのぞみ)