松重豊、故・大杉漣への想いを語る。『1年くらいはその理不尽に…』 #徹子の部屋

投稿日:2019/10/02 15:26 更新日:

10月2日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に俳優・松重豊さんが出演。66歳で急逝した大杉漣さんへの想いを語る松重さんの言葉が話題を集めました。


(画像:EPA=時事)

松重豊が大杉漣への想いを語る

急性心不全のため66歳で急逝した大杉漣さんのことを尋ねられた松重豊さんは、「ずっと大杉さんの背中を見て、こういう素敵な俳優になれたらいいなという想いでずっと見てきたので。目標が目の前から消えたという感じが…。僕と同年代の俳優はみんなそういう感覚があると思う」とコメント。

続けて、松重さんは「テクニカルな部分とかそんなんじゃなくて、大杉漣っていう存在自体が僕ら日本の俳優の指針になっていたような…。主役も脇役も俳優を志す人は、大杉漣っていう存在に憧れていなくてはいけないくらい…。亡くなってみるとそれだけ大きかったことを本当にまざまざと見せつけられますね」と、大杉さんの存在の大きさについて素直な想いを語ります。

松重豊『1年くらいはその理不尽に…』

黒柳徹子さんから「大杉漣さんの言葉で忘れられない言葉はありますか?」と聞かれた松重さんは、ドラマ共演していたこともあり大杉さんの最期を看取った時のことを回顧。

大杉さんは「松っちゃん、ごめんね。スタッフに何て言おう」と語りかけ、最期まで撮影スケジュールやスタッフのことを考えていたそう。その姿について「目に焼き付いている」としみじみと語る松重さん。

松重さんは「1年間くらいは、その(突然の死の)理不尽にちょっと、僕ら一緒にドラマ作っていた連中は、その理不尽さにおかしくなりそうな気もしたんですけど。ただ、これが人の命というか運命なんだなってことは大杉さんの死から1年くらい経って、そういう明日が来ても悔いのないような、大杉さんの前日のような日々を過ごしたいなって思うようになりました」と、後悔しない人生を送りたいと力強い言葉で現在の想いを語りました。

また、松重さんは「(もし)大杉さんだったら、この役でどう考えるか、みたいなことは、未だに大杉漣っていうDNAがどこかに残っているので、時々(心の中の大杉漣さんのお面影に)相談とかしたりしますよ」と、今でも俳優として大杉さんの影響が大きいことを明かします。

大杉漣への想いを語る言葉に反響

放送を見た人からは、「松重豊さんが大杉漣さんへの想いを語るところは泣けました」「大杉漣さんの最期の言葉は『スタッフになんて言おう』だったのか…最後までスタッフと仕事のこと考えてたのか…」「松重豊さんが大杉漣さんのことを語っている悲しいね」などのコメントが。

言葉を絞り出すように大杉さんへの想いを語る松重さんの言葉の隅々に、大杉さんへの尊敬の念を感じました。また、大杉さんが最期までスタッフやスケジュールを気にしていたという話は涙を誘うものでした。

(文:かんだがわのぞみ)

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