槇原敬之「ロケットマン」を見て自信に繋がった?一夜限りのカバーライブにファン感涙 #SONGS

投稿日:2019/11/03 10:02 更新日:

11月2日放送の「SONGS」(NHK総合)に、槇原敬之さんが出演。一夜限りのカバーライブで自身が選び抜いた3曲を披露し、楽曲の魅力をたっぷりと語りました。

(画像: 時事通信フォト)

槇原さんがカバー曲を歌う理由

来年10月でデビュー30周年を迎える槇原さん。今年から記念プロジェクトを始動させ、先月には企画第1弾となるカバーベストアルバム『The Best of Listen To The Music』をリリース。

自身も数々のヒット曲を出してきた槇原さんは「僕の声が好きなファンの方に、その楽曲の良さを伝えたい」と、カバーソングを歌う理由を語りました。

悲しみから救ってくれた『Hello, My Friend』

まずは、松任谷由美さんの『Hello, My Friend』(1994年)。

この曲がリリースされた時、槇原さんにはあまりピンと来なかったそう。それが、飼っていた犬が医療事故で亡くなり、悲しみに触れたことをきっかけにガラッと変わったそうです。

「車に乗っていた時にこの曲がかかってきて。全部の言ってることがわかる。この歌に救われたということと、聞き手がその気持ちになるまで色褪せない。この曲は僕のことを待ってくれたんだと思ったら、ユーミンすげぇな!と思って。こんな歌を歌えるようになりたいなって思った曲」と話す槇原さん。

音楽が心に響くタイミングは人それぞれで、その時が来たらそっと寄り添ってくれる、そんな『Hello, My Friend』の魅力に気付かせてくれるエピソードでした。

ライブでは、槇原さんは歌詞の一つ一つを噛みしめるかのように、混じり気のない声で優しく歌い上げました。

槇原敬之が「雷を打たれたくらいの衝撃」を受けた『若者のすべて』

2曲目は、フジファブリックの『若者のすべて』(2007年)。

槇原さんは「雷を打たれたくらいの衝撃がありましたね…」と話し、「一番好きなところは『まぶた閉じて浮かべているよ』の歌詞の『…ているよ』の部分。普通ならそのコードいかなくない!?」と、驚きを見せます。

ここの音の運びはAコードが収まりが良いのに、「F#/A#」で歌われていて不安定さを感じるといいます。槇原さんは「青春ってそうじゃん?」と、若者の心の揺らぎを見事に捉えた表現力を大絶賛。

大泉さんは「音楽の知識がないから『ここでこういうコードいくんだ!』っていうことは思わないけど、槇原さんは感じてるんですよね」と、プロの視点に納得した様子でした。

ライブでは、不思議とどこか少年らしさを残している槇原さんの歌声が楽曲にもよく馴染み、槇原さんが細やかな表現を大切にして歌い上げたことで、より深みの増した『若者のすべて』となりました。

槇原敬之「ロケットマン」を見て自信に繋がった?

最後は、エルトン・ジョンの『Your Song』(1970年)。槇原さんがデビュー前のストリートミュージシャン時代に、初めて歌ったのがこの曲だったという思い出の作品。

曲作りでは歌詞を先に書く詞先の槇原さん。エルトン・ジョンの半生を描いた映画「ロケットマン」(2019年公開)では、「Your Song」が作られたシーンに嬉しくなったそうです。

「(作詞家の)バーニー・トーピンが書いた歌詞を譜面台に置いて、(エルトン・ジョンが)作曲を始めたんですよ。その時、報われたよね。やっぱり、言いたいことがあるからメロディーが出てくる」と語り、曲作りが一緒だったことが自信に繋がったエピソードが明かされました。

ちなみに、槇原敬さんが特に好きな歌詞は《忘れてごめんね/でも僕の癖なんだ/君の瞳が緑か青かも忘れた/でもこれだけは伝えておきたい/君の瞳は誰よりも美しい』の部分だそうです。

ライブは、ステージでのエルトン・ジョンと同じようにグランドピアノでの弾き語り。槇原さんは、『Your Song』の純粋な歌詞と、そこから生み出された豊かなメロディーをしっとりと歌い上げました。

一夜限りのカバーライブにファン感涙

ネットでは、「マッキーの解説すごくわかりやすい」「まっきーの hellomyfriend 最高だな」「マッキーがカバーしたフジファブリックの名曲"若者のすべて"が最高にエモすぎて素晴らしすぎて泣ける」「槇原敬之のYour Song、声が曲に合っている。久々に心震えた」など、絶賛の声が上がっています。

1人の音楽ファンとして音楽を心から大切に思っている槇原さん。槇原さんの中に一度取り込まれた楽曲はこんなにも魅力的なのかと、改めて槇原さんのアーティストとしてのすごさを感じますね。

この番組は再放送もありますので、ぜひチェックしてくださいね。
http://www6.nhk.or.jp/songs/
(文:MAIKO)

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