6月14日に更新された、お笑い芸人キングコングのYouTubeチャンネル「毎週キングコング」では、キングコングの2人が今までお互いが感じていた"本音"を語り合い、反響を呼びました。
(画像:AFP=時事)
■キングコングが本音でトーク!
今回公開された動画は、「【本音】僕達をバカにしていた芸人たちへ」というタイトルで、タイトルからも強いメッセージ性を感じられます。
新型コロナウイルスの影響で、芸人の中には、最も大切な仕事である劇場でのネタライブや、営業の仕事、テレビ出演なども自粛が続き、仕事が無い現状が続いている人も。
その辛い状況をSNS上で綴る芸人もいますが、キングコングの2人は「バタバタだった」と言い、その理由について明かしました。
■忙しい毎日を送るキングコングの現状とは
西野亮廣さんは「僕はもう…コロナ始まった頃からバッタバタ。自分の仕事プラスα、困ってる人、芸人でも食いっぱぐれてる人いるやん。そういう人達から『どうしたらええ?』みたいな相談が…」と明かし、朝10時から深夜1時まで続き、それらの対応を終わらせてから自身の仕事に入るなど、多忙な日々を送っているそう。
この話題を機に、2人の感じてきた感情が爆発します。
西野さんの話を聞いた梶原雄太さんは「西野は芸人さんから直接(相談が)来るわけ?それはさ、聞きたいのは元々西野が可愛がってる子(後輩)なのか、それとも先輩で西野を可愛がってくれてた人なのか、そういう人達なの?」と質問を投げかけます。
この質問に西野さんは、絡んだことのない先輩後輩からも連絡が来ることを明かし、気になりつつも「よっぽど困ってるんやろな」と、相談を受け入れていると語りました。
この西野さんの考えに、梶原さんは感心しつつ、梶原さんにも様々な芸人からYouTubeに関する相談が多く寄せられていることを打ち明けました。
■キングコングは誹謗中傷乗り越えた先駆者!?
キングコングの2人と言えば、西野さんは芸人の中でいち早く2013年から「クラウドファンディング」を活用し、様々な目標を達成してきた先駆者。
梶原さんも2018年から「カジサック」として、本格的にYouTubeに進出し今では200万人を超えるチャンネル登録者を抱えています。
しかし、誰も挑戦してこなかったことを始めたキングコングの2人の挑戦に対し、厳しい言葉や誹謗中傷を投げかける人は多く、それは一般人だけでなく味方であるはずの"芸人仲間"からも発せられたそう。
それでも2人は折れることなく、前に進み様々な媒体で「絶対やったほうがいい」と訴え続けてきました。
その結果、今では様々な芸人仲間から相談されることが増え、特に昨今の大変な状況下の中で、より相談が増えたことを明かしたのです。
■西野「だから言うたやん」心構えに称賛の声
梶原さんは、この現状に対し強く思うことがあったようで「俺がYouTube始めた時って、めちゃくちゃ叩かれたりもした。芸人さんからも裏でボロクソ言われてたことも知ってたし、西野さんもそうじゃないですか。…俺個人的には、恩がある人には俺の全てを、情報を渡すけど、そうではない人に言われた時…俺嫌やなぁ」と、正直な気持ちを告白しました。
すると西野さんは椅子の背もたれに仰反り「気持ちは、むっちゃわかる。むっちゃ気持ちわかる」と梶原さんの意見に共感します。
しかし、西野さんの中では、こうなることへの予想はついていたようで「その時に苛立ってたらキリないから、もう決めてん。全部それに対して『ざまぁみろ』とか『お前らほら言うたやろ』みたいなことは一切言わないってことを決めてん。それを決めないとやり切れないから」と、本音を明かしました。
そんな西野さんも、新型コロナウイルスの流行と共に、芸人だけでなく自身が所属する吉本興業からも相談を受け、相談件数が増え続けていることから、家の中で1人「だから言うたやん」と大声で叫ぶこともあるそう。
これには梶原さんだけでなく、毎週キングコングに携わりその場で2人のトークを聞いていたスタッフも大爆笑。
今回の動画には、ネット上で多くの反響があり「『言い返すのをやめる』って決めるって、頭で考えても中々できるもんじゃないよな。自分も見習おう」「キングコングはやっぱ天才。何より先見の明が2人にあるってことがすごい」「自分はこんな2人のように、大人な感情になれるのかな。本当に尊敬する」などの声が上がっています。
25分の動画ながら、2人のトークはテンポがよく、あっという間に終わってしまう疾走感がありました。お互いの目を見ながら本音を語り合う2人の姿は、様々な人の心を動かしたのではないでしょうか。
(文:成田エイリ)