ボヘミアンラプソディの使い方が「秀逸すぎる」と大絶賛?NHK「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」

投稿日:2019/05/19 15:45 更新日:

5月18日に放送されたNHK「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」第5話では、クラスメイトにゲイであることが知られた安藤純(金子大地)の心の動揺が描かれ話題を集めました。また、劇中で流れるQUEENの「Bohemian Rhapsody」にも注目が集まりました。

「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」第5話あらすじ


NHK「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」は、浅原ナオトさんの著作『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』をドラマ化したもの。

本屋でBL漫画を買う姿を目撃したことがきっかけで、同級生の三浦紗枝(藤野涼子)と付き合うことになった安藤純(金子大地)は実はゲイ。それを隠して紗枝と付き合っていた純は友人の自殺を知りショックを受けた際、年の離れた同性の恋人・佐々木誠(谷原章介)に慰めてもらう様子を紗枝(藤野涼子)に目撃されてしまいます。

純と紗枝が付き合っていることを知るクラスメイトから、2人の様子が険悪なのことに不信感を示され、純は意を決して美術室で紗枝を呼び出して真実を全て伝えることを決意しますが…。

物語とリンクするQUEENの「Bohemian Rhapsody」

このドラマでは、QUEENの楽曲「Good Old Fashioned Lover Boy」、「 I Want It All」が流れ、ストーリーも曲の内容とリンクした形で展開されます。

そうした中、第5話のサブタイトルは映画の題名にもなった「Bohemian Rhapsody」。ゲイで年上の恋人もいるのに、なぜ自分と付き合ったのかを紗枝から聞かれた純。「男の人が好き、でも、普通の人生も諦められない」と、女性と結婚して家庭を作り子供とキャッチボールするような普通の幸せも欲しい気持ちを吐露します。

この様子をクラスメイトの小野雄介(内藤秀一郎)見られた純は、「ホモ仲間だもんな」と、敬愛するフレディー・マーキュリーをバカにする言葉を聞かされ感情が爆発、雄介に襲いかかります。

「Bohemian Rhapsody」と見事にシンクロ?

このシーンで、「Bohemian Rhapsody」が挿入歌として流れ、有名な「Mama, just killed a man Put a gun against his head Pulled my trigger, now he's dead(ママ僕は今人を殺したばかりなんだ。頭に銃を突きつけて引き金を引いたら彼は死んじゃったんだ)」の歌詞が、行き場のない純の感情とリンクしていきます。

ゲイであることを隠していた純の心のよりどころだったフレディー・マーキュリーをバカにされたことへ心の昂り、そして、その後、母親と一緒にバスで帰るシーンも含めて歌詞の内容を考えてうまくドラマのシーンが作られています。

ゲイだけど家庭も持ちたいという感情は、母子家庭で自分を育ててくれた母親を心配させたくない純の気持ちからもきているようで、ここもグッと心を掴まれた人も多いのでは。

また、クラスで居場所がなくった純が自殺をはかるシーンでも「Is this the real life?Is this just fantasy?(これは現実の出来事?それとも、ただの幻影?)」の歌詞の部分から挿入歌として「Bohemian Rhapsody」が流れます。夢とも現実ともない情景の中で佇む純を映す映像と音楽がシンクロした見事なシーンに仕上がっています。

「秀逸すぎ」「泣いた」物語とシンクロした「Bohemian Rhapsody」に絶賛の声!

ネットでは放送を見た人から、「5話すごかった」「ボヘミアンラプソディー、このところいろんな場面で流れているからいろんなイメージがどうしてもついてしまっている曲だけど、シンプルに挿入歌として物語とシンクロする使われ方ですごかった」「ボヘミアンラプソディーの使い方秀逸すぎんよ…」「泣いた。ボヘミアンラプソディーが効果的に使われてて」「純くんが悪いわけじゃ無いのに若い子の中でもあんなに偏見があるのがショックだった」などの声があがっていました。

「Bohemian Rhapsody」の歌詞がそのまま純の心象を代弁する役割を果たしているところが見事。映画のヒットもあって曲がBGMとして流れる機会は多いのですが、このドラマは良く考えて使われていて曲が流れると鳥肌が立ちますね。(文:かんだがわのぞみ)

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