トレンドを「知らないのは…」ヒャダインの解説に"さすが"の声 関ジャム平成の音楽史特集が話題

投稿日:2019/04/22 17:43 更新日:

2019年4月21日の「関ジャム 完全燃SHOW」は「関ジャム流平成31年の音楽史」と題して、プロから見て重要な楽曲を紹介。その中でヒャダインさんが「歌い手」について触れる場面が登場し、話題を集めています。

「関ジャム」的「平成音楽史」が話題

アーティストゲストとしてスガ シカオさん、松尾潔さん、ヒャダインさんが登場した21日の「関ジャム 完全燃SHOW」は「関ジャム流平成31年の音楽史」の模様をオンエア。平成の音楽シーンの中で重要だった楽曲をスタジオゲストに加えVTRゲストも交え、プロ視点で紹介しました。松尾さんが紹介する楽曲は、EAST END×YURIの「DA.YO.NE」。松尾さんによると、当時アイドルファンにとって一番遠い存在だったヒップホップを東京パーフォーマンスドールの市井由理さんが歌ったところが画期的だったとのこと。この歌のヒットによってヒップホップとメジャーなアイドルの組み合わせが"あり"だと気付かされたと解説します。

ヒャダインさんはがPUFFYの「これが私の生きる道」を紹介。 「TKサウンド」がブームだった時代のカウンターカルチャーとして登場した「これが私の生きる道」。小室哲哉さんの楽曲の特徴である「キーが高い」「テンポが速い」に対して、「キーが高くない」「上手く歌おうとしていない」というPUFFYの歌の特徴と、脱力感のある彼女達の歌声がTKサウンドやビーイング系という当時のメインストリームの音楽が苦手な人の耳に届き、結果としてカラオケ文化の幅を広げたと解説しました。

スガさんがピックアップしたのがゲスの極み乙女。の「ドレスを脱げ」。「全く意味不明だった」と語るスガさんは、あらゆるジャンルの音楽をミックスさせる川谷絵音さんの作るサウンドを絶賛。そうした手法は一歩間違えば、無茶苦茶なものになってしまうそうですが、川谷さんは「1個のジャンルを確立する方程式を持っている」とコメント。スガさんの解釈ではロジックというよりも、「感覚」でサウンドを作っているのではと川谷さんの作る音楽について解説を加えます。

ヒャダインが「歌い手」について語る

平成音楽史後半で大きな役割を果たしたとして、ヒャダインさんは1番最初に売れたボカロ曲としてsupercell feat.初音ミクの「メルト」を紹介します。ヒャダインさんは、ボカロPが増えたことと、「歌い手」が増殖したことを解説。自分が歌っている動画を投稿する人達、いわゆる「歌い手」は、ボカロ曲を肉声で歌うという文化を広げたとして、この曲がヒットした事の意義を解説。

ちなみに、ヒャダインさんは天月-あまつき-さんや浦島坂田船などの名前を出し「歌い手」が1つのジャンルになっているともコメント。また、ヒャダインさんはボカロP「ハチ」として活動していた米津さんについても触れた上で、ニコ動が新人の音楽発表の場になった事の重要性を語ります。ニコ動からヒャダインさんや米津さんのような有名ミュージシャンも出ているので、平成音楽史の特集でニコ動の「歌い手」について取り上げたのは素晴らしい視点だったのではないでしょうか。

「知らないのは遅れてるんじゃない、趣味が細分化されてるだけ」ヒャダインの分析に“流石”の声

ネットでは、放送を見た人から、「関ジャムで歌い手さんの話出た!流石ヒャダインさん」「浦島坂田船でてた!!!流石です!!!ヒャダインさん!!!」「関ジャムでミクさんのこと熱く語ってた!!ヒャダイン!すき!」などの声があがっていました。

やはり、ヒャダインさんがニコ動の「歌い手」について語ってくれた事は嬉しいと感じた人が多いようですね。放送の中で、ニコ動の「歌い手」をあまり他の共演者が知らない事について、ヒャダインさんは「(ニコ動文化を)知らないのは遅れてるんじゃない、趣味が細分化されてるだけ」と解説。この分析にも「流石」の声があがり、今の音楽シーンのジャンルが細分化されていることと、個々のジャンルにファンがいることを冷静に見た音楽プロデューサーならではの冴えた視点だったようです。(文:かんだがわのぞみ)

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