社会学者・上野千鶴子『"家族のような"は二流品』に「スカッとした」と絶賛の声 #情熱大陸 が話題

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6月30日放送の「情熱大陸」(TBS系)に今年4月の東京大学入学式の祝辞が大きな話題を呼んだ社会学者・上野千鶴子さんが登場。番組内では祝辞をめぐる学生達とのディスカッション、そして、家族をめぐる上野さんの言葉が話題になりました。

上野千鶴子が語る東大祝辞の目的とは?

今年4月の東京大学入学式の祝辞が大きな話題を呼んだ社会学者・上野千鶴子さんに密着した30日放送の「情熱大陸」。

東大発オンラインメディアUmeeT主催のイベント「今年の入学式祝辞どう思った?」では、上野さん本人を交え、あの祝辞について学生達がどのように受け止めたのかを学生達とディスカッションすることになります。

参加した学生達から賛否両論の意見が飛び交う中、上野さんがあの祝辞の目的について語ります。開口一番、祝辞は東大当局の期待に応え忖度したものと語る上野さん。

続けて、「祝辞の伏線にあるのは昨年の『#me too』と『東京医大の不正入試事件』だよね。あれがなかったら私に声はかからなかった思う」とコメント。

また、上野さんは、仮に自分が発言しなくても、発言した問題は存在しているなどと語った上で、「ムカついたってわざわざ口に出さないといけないほど」問題をスルーできなかったと、本音をこぼします。

東大当局が自分にオファーした目的を解釈した結果があのスピーチであり、『#me too』と『東京医大の不正入試事件』については、公の場で口にしないといけないという強い目的意識があることが、上野さんの1つ1つの言葉から伝わります。

社会学者の後輩・古市憲寿との対談

雑誌の対談企画で、社会学者の後輩である古市憲寿と対談することになった上野さん。

話の話題は東大祝辞から始まり、上野さんは未だ女性たちは男性を敵に回したくないという同調圧力に縛られており、またそれは男女とも同じなど、独自の見解を述べます。

また、上野さんは「その都度、目の前にあるものにムカつくっていうことを1つ1つその時その場で言っていくことの蓄積の結果、今日の私達があるんです。いちいち目くじら立てて面倒臭い女になっていく」と、問題提起を発信していく意義について説明。

女性学の原点は両親への反発

また、女性学のパイオニアとして知られる上野さんですが、その原点は両親への反発だったことを明かします。大学に進学する際に、父から進められたのは寮のある女子大でしたが、上野さんは「親元離れたい一心」で京都大学への進学を自ら決断。

上野さんによると、父親は絵に描いたような亭主関白で、母親はひたすら我慢を重ね、人生を恨んでもいたとのこと。

そうした女性を取り巻く現実にどうしても納得がいかなかった上野さんは、社会学者としての道を切り開くことになったそうです。

家族について持論を語り、「同感」の声

おひとりさまで迎える老後をどう生きるかというテーマに取り組んでいる上野さんは、介護の現場を訪問すると「家族のような」と形容される接し方が評価されていることについて疑問を呈します。

「家族のような」と表現することについて上野さんは、「家族ベストなら家族以外のものが家族のようなことをするのは、代用品であり二流品じゃないですか。代用品と捉える必要はまったくない」とコメント。

また、上野さんは日本には「家族 is the bestという名の家族の呪縛がある」と語り、家族というものが縛られる日本の社会について持論を展開。

この家族をめぐる上野さんの持論にネットでは、「"家族のように"はすごく抵抗がある『家族 is the best.』の思想自らを代用品(二流品)にしなくていい。とても胸に残ったし、スカッとした」「『家族 is the best』が嫌いという上野千鶴子はやっぱり尊敬する」「上野千鶴子のいう『家族のような』という言い方で納める事に嫌悪感を抱く理由に同感」などの声があがっていました。

「家族のような」という言葉についての見解は、上野さんの語る、深い思想性が感じられて印象的なシーンだったようです。また、上野さんはエネルギッシュで、まだまだ多くの解説を聞きたいと思わせるものがあり、もっと長い時間の放送でも良かった思った方も多かったのではないでしょうか。番組は見逃し配信もあるので、見ていない人はぜひ見てみて下さいね。

https://dizm.mbs.jp/title/?program=jounetsu&episode=100
(文:かんだがわのぞみ)

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