9月1日放送の「川柳居酒屋なつみ」(テレビ朝日系)では、歌舞伎役者の市川猿之助さんがゲスト出演。映像作品に出演する際の演技について持論を語り、話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
■尾上がドラマの現場で感じた違和感とは?
今夜は、
市川猿之助さま、ご来店です(^^)#川柳居酒屋なつみ
(テレビ朝日の番組です) pic.twitter.com/W5ebRxq4n4— 宇賀なつみ (@natsumi_uga) September 1, 2020
歌舞伎役者として先輩の猿之助さんに、訊きたいことがあるという尾上松也さん。
「歌舞伎という演劇は、さらに大きくやるっていうことを教育されるわけじゃないですか? 若い頃から。歌舞伎には色んな節回しがあって、僕らはそれを学ぶ。そして、節回しの中に新作だろうがなんだろうが、感情があって、それを吹き込んで行くってことじゃないですか?」と、歌舞伎独自の演技方法を力説。
そのこと踏まえ松也さんは、「基本的に歌舞伎の世界ってどなたか先輩に教わるものだから、まっさらな状況で何かを演じるってことを僕はしたことがなかった」と、勝手が違うドラマの現場に困惑することもあったとのこと。
続けて、松也さんは「今の喋り方のトーンでOKが出ちゃうことに対して、違和感があったんですよ。だから、自分でもやったと思うことの達成感というか、やってる感じがしなかったんですけど、最初どうでした?」と、映像作品の演技のやり方について猿之助さんに質問します。
■市川「ドラマやってる時点でリアルじゃない」尾上の"違和感"をバッサリ?演技に対する本音を語る!
松也さんの質問に対して、猿之助さんは「でもさ、ドラマでもリアル、リアルって言うけどさ、例えばレストランで喋ってる会話をさ、実際してるかっていうと、あれを本当にリアルな空間でやると、やっぱりわざとらしいじゃん」とコメント。
続けて、「ドラマでリアルじゃなきゃおかしいって言うんだけど、ドラマのリアルも随分嘘だから。だから、変な話、俳優じゃない人、街角の会話をパッと切り取ったら、ドラマになるはずじゃん。でも、それはドキュメントになるわけじゃん。だから、リアルってことはそのままやればいいというわけでもないんだよね、と僕は思うんだよ」と演技に対する持論を展開。
そのことを踏まえて、猿之助さんは「だから、ドラマ見てさ、これはリアルだ! リアルじゃない! って言ってくることが馬鹿臭いんだよね」とコメント。
松也さんが思わず「ただの全否定」とツッコミを入れると、猿之助さんは「そういう批評がさ、ドラマやってる時点でリアルじゃないんだから、喋りが…」と、ドラマの世界にドキュメント的なリアルをそもそも求めるのがおかしいことを改めて強調しました。
今回の放送にはネット上で「よだいめワールド炸裂!!このよだいめの自然な雰囲気、かなり好き。次回も楽しみ」「猿之助さんと松也さんのトークが面白い」「こうゆう役者同士の舞台とドラマの違いとかバラエティに出た時の話とか聞けるのすごく良いなー」などのコメントが上がっています。
今回は、猿之助さんが本音を包み隠さずに話すところが最高だったようです。ゲストが本音を赤裸々に話せるのがこの番組の魅力だと、改めて感じられた方も多かったのではないでしょうか。
【番組情報】
川柳居酒屋なつみ
https://tver.jp/episode/76224685
(文:かんだがわのぞみ)