4月22日放送の「アナザースカイ」(日本テレビ系)では、歌舞伎役者の市川猿之助さんが登場。猿之助さんが理想の歌舞伎役者像を語り話題を集めました。
■市川猿之助「伝統は守ったら死にますよお茶碗と一緒使わないと」名言に反響!
いつのまにか、明日の放送となっていました。
4月15日より新スタート#アナザースカイ
ゲストは #市川猿之助 さん
猿之助さんのアナザースカイは #横浜
自らをリセットする場所
木曜日24時59分から pic.twitter.com/F8FtKv4liP— 公式_アナザースカイ (@ANOTHERSKY_NTV) April 14, 2021
今回も先週に引き続き、ゲストとして歌舞伎役者の市川猿之助さんが登場。番組では、MCの今田耕司さんが猿之助さんに「伝統守るじゃなく挑戦者であるわけですもん」と猿之助さんの歌舞伎への向き合い方について触れます。
猿之助さんは「伝統は守ったら死にますよお茶碗と一緒使わないと」と伝統に安住する事なく挑戦し続ける事の大切さを力説。
スタッフとの会話の中で猿之助さんは「やっぱ僕らも購買層がいて初めて成り立つわけだから。いくら例えば『これは伝統の良い品で良い物ですよ』って言っても買う人が1人もいなかったらそれは意味を成さないから」とコメント。
続けて、猿之助さんは「覚悟がね、要するにね。今までは理想論の覚悟だったんだけど、皆さんコロナでね明日給料が入るか入らないかの生活感を伴った本当にひっ迫した覚悟になったんだと思う。歌舞伎役者」と本音を吐露。
また、猿之助さんは「ただチケット売れるために何でもすりゃ良いかっていうとそれも僕はちょっと違うしと思うしね。そこが難しいんすよね、そこらへんはもう…善悪の世界じゃないからね」と複雑な胸の内を明かしました。
■市川猿之助が感じた松本白鸚の覚悟とは?
先輩の歌舞伎役者について猿之助さんは「(松本)白鸚さんがね最年長で『勧進帳』の弁慶やってるわけですよ。コロナ禍だから映像でしか見られないんですけど、それを見てね、やっぱ役者ってね、本当に冗談じゃなく…。命を燃やして舞台をしてるんですね」と弁慶を演じる白鸚さんの覚悟をひしひしと感じたそうです。
続けて、猿之助さんは「引っ込んできたらハァーってこんなんですよ。本当に命を燃やしながらやって、休む時は人生の幕を降ろす時だなっていう」と歌舞伎役者の最期についても言及しました。
■市川猿之助が理想の歌舞伎役者像を明かす
番組の最後、今田さんが「自分の中で理想の歌舞伎役者ってどういう役者さんですか?」と尋ねると、猿之助さんは「本当に単純だけど死ぬ時に良かって言って死にたい」とコメント。
続けて、今田さんが「あぁ〜歌舞伎良かって?」と問いかけると、猿之助さんは「(それも含めて)全てに対して良かったと(言って)死にたい」と自身が思い描く理想の最期を明かします。
この話を聞いた今田さんも「人間の理想かも」と猿之助さんの意見に共感しつつも「今、100%良かったって言えませんからね。絶対死にたくないまだ…絶対死にたくない」とまだまだやり残した事はたくさんあると主張します。そんな今田さんに猿之助さんは「そのパワーがあれば大丈夫だと思う」とエールを送りました。
今回の放送について、ネット上では「名言だわ『伝統は守ったら死にますよ。お茶碗と一緒。使わないと』by 四代目 市川猿之助」「感動で泣きそうになる話ばかりだった。色んな番組に出ても話が重ならない素晴らしさ、購買者として、どこまでもついて行くよ」「猿之助さん、とても好きなんだよね。言ってることに説得力あるし、言いたい事言ってても嫌味に聞こえない。多分、頭のいい人だからなんだろうなー」などのコメントが上がっています。
猿之助さんの「伝統は守ったら死にますよお茶碗と一緒使わないと」という言葉は伝統に安住しない歌舞伎役者としての美学を感じられて心に響いた人が多かったようです。
【番組情報】
アナザースカイ
https://tver.jp/corner/f0072643
(文:かんだがわのぞみ)